へくそ花も花盛り

先月の丸木スマ展で、予習もかねて購入したあやさんの自伝*1

アッハ。←あやさんの笑い方真似。おもしろかったー。腹をくくった賢い女の人のおしゃべりはやさしい。たくましい。これからもたびたび読ませてもらおう。
1909年広島生まれということで、当然原爆の記述があるのだけれど。おそろしさとともに、女性の生命力に驚かされる(原爆をあびた日に、「せめて温かいもの召し上がれ」って周囲にかぼちゃの汁をふるまうんだから!)。女ってすごいな。すごい女の集まりだから無理もないのか、母に反発心を持ったり・義姉とすれ違ったりするのが、やるせなくも興味深い‥。
花火工場の事故(旦那さんを亡くしたとき)の描写は、まっとうであるがゆえにとても壮絶。感情的になるわけでないのが、逆につらい。わたしはこんなまっとうに人と向き合える(みとる?)自信がない‥。目指したい地平ではあるけれど‥(ほんとすごいです。death‥)。
文章に添えられた白黒のカットのひとつひとつが、ぬくもりがあってかわいくて(たまに憎たらしくて)、すごくいいアクセント。見入ってしまう。絵に対しては「描いていてたのしいことはなんもない」ということだけど、こういうカットはたのしんで描かれたのではないのかなあ。

*1:そういえばこの「大道あや展」では、関連書籍がなにひとつ売られていなかった。絶版のものが多いけれど、だからこそ、入手可能なものを置いていただけるとありがたいのになあ。区の美術館だから?ほかにも、エ?て思うことがあり。うーん次の機会などで、挽回してほしいものだ