作家のおやつ

おおきな本屋さんへ「映画芸術」を立ち読みに行ったら、まばゆいきつねいろ、万惣のホットケーキが目にとびこんできた。見て、この表紙。幸福そのもの。

作家のおやつ (コロナ・ブックス)

作家のおやつ (コロナ・ブックス)

おやつの話を聞くのはおもしろい。食事とは違って必要不可欠なものではないので、その人の趣味や嗜好が色濃くあらわれるような、意外な表情を見たような。あの人この人(豪華メンバー)*1、おきにいりのおやつや、それにまつわるエピソード(たいていは家人のお話。元マネージャーの方の場合も)、お部屋の写真*2など、日常のささやかなしあわせが本になった姿に、ついにんまりしてしまう。おやつってものが、日常のささやかなしあわせにほかならないものね。コロナブックスめ、人の弱いところ突きやがって‥。それにしてもやっぱりおおきな本屋さんは危険。またしばらくは近付かんようにしよう。

:::::::::::

ほくほく購入したのち、このあいだマクロビについてレクチャーを受けたのに(→☆)、あれこれ考えた結果がこれか(素晴らしき白砂糖の世界)*3と、ふっきれたような気分になった。自分の出来る範囲・したい範囲で食べ物に向かうしかないのだよなあ。
(でも、あの授業はとても有意義でした。わたしの体はわたしの食べたもので出来ているという言葉は忘れられそうにありません。わたしが食生活の意識で変えようと思っているのは、「腹八分目」の定義。今までの腹八分目を十分目と考えて、食べる量を減らそうというもの。←絶食の話にインスパイアを受けて自分でふくらました結果。ってマクロビじゃなくてダイエットじゃん。すみませんすみません)

*1:でもミシマの「ダンディな芸術家は食べ物に関してあれこれ言うべきではない」という封印ぶりが逆にいちばん面白い気も

*2:世田谷文学館へ行くたびに気になる、赤木春恵森茉莉にプレゼントした犬のぬいぐるみも掲載。茉莉さんこのぬいぐるみ気に入ってたのかなあ、とても気になる微妙な造形。可愛いちゃあ可愛いのか?しげしげ見るうちにたまらなく可愛く見えてくるトリッキーな逸品

*3:デパートの物産展のぞいて罪悪感でいっぱいになったりしてたのに‥