- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1989/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
私はまたノスタルジーも否定します。けっして昔に帰りたいというわけではないからです。いまを否定して、昔はこれだけよかったというような論旨の展開は稚拙ですし、片方を否定しなければ成立しないような「良さ」など求めてはいません。
−前口上 江戸へようこそ より−
ああ、なんってかっこいいの!江戸を愛しながらノスタルジーを完全否定。でも、今を愛せない人に、いつの時代を愛せるの。
私の漫画の場合も、時代ものと一応ひと括りに括られてしまうジャンルなんですけど、全然過去を描いてるという感じはしません。どっちかと言うと、近未来を描いているような、そんな気持ちで描いているのです。
−みちのく対談 江戸人のテレビ より(発言 杉浦日向子)−
ここの部分は、わたしが素敵な昔のものを見たときに、「うわ!かっこいい!未来のものみたい!」ってわくわくする気持ちと同じだなあ、と思い、それにしてもなんで、素敵なものを見たときに「未来のもの」みたいだって思っちゃうんだろう?昔に失礼じゃない?て考えたのだけど。ようするに、わたしは、未来はきっと素敵だよ、って無意識に、DNAレベルで、信じちゃっているのだろうなあ。おめでたい。(日向子さんも?それはよくわからないけど)