はじめての小布施(ちょっとだけ)


秋に長野に行くならば、小布施に行かねばなりますまい。そういうわけで、はじめての小布施。

行ったはいいけれど、和菓子における栗の季節は、すでに終わっていた。まあ良い。ざっと見た小布施ガイドのなか、いちばん気になっていたモンブランを食べに、「栗の木テラス」へ。駅から徒歩7分のところを道に迷って20分ほど時間を無駄に費やし(30分かかった。明らかに遠回り)、さらに「栗の木テラス」がけっこうな混雑で20分くらい待ってから入店。そういうわけで、いきなりのタイムアウト。栗行脚はここでおしまい。

栗の木テラス→HP


モンブランは勿論美味しかった。マロンクリームのこの充実(メニューでは「栗あん」と明記しており、わたしの心をわしづかみにした。さすが桜井甘精堂の分店)。たっぷりのマロンクリーム、この問答無用さを見よ。栗の紅茶には、ミルクではなく生クリーム(と刻んだ栗)をいれる贅沢ぶり。甘いお菓子に甘いお茶、しかしそれが美味しいっていう。

まあもとから予習のつもりだったし、おなかもふくれてしまったし、今日のところはここで勘弁してやるか。次回は栗を食い尽くしてやるぞ、覚悟して待ってろ。とりあえずこうして一回小布施に来てしまえば、来ようと思ったらいつでも来れる、ひとりでも来れる距離だということ、それがわかっただけで大収穫。そういえば、小布施の駅についたとき、大感激して、でもひとりだから誰にもそれを言えなくて。そのおかげであのときの感動が、まだ自分のなかからどこにも出ていない気がする(感動真空パック現象)。あの、感動を誰にも言えなくて自分のなかがえらいことになってしまう感じ。ひとり旅の醍醐味ってそれなのかな。ひとりで遠くに行くのもいいもんだな−‥*1
(おまけ)

長野から小布施まで乗った長野電鉄の特急湯けむり号がとてもよかった。普通電車と100円しか変わらないのに、早いうえにこの旅情。運がよければいちばん前の座席に座れて、運転手さん気分を味わえる。しかしほんものの運転手さんはどこにいるのかな?などと考えていたら、客室(?)から天井をあげてハシゴでのぼっていったのにはびっくりした(わたしの座っていた席の後ろの後ろのあたりから。ぼんやりしてたので気配に気付き天井を眺めると、足が消えていくところだった)。まさか客席からハシゴでのぼるとは!やられたなあ。ビバ、長野電鉄‥。
 ← 写真の右上(天井部分)に注目。
 ← 拡大してみました。運転室って。

*1:しかしこの秋冬はこんなプチ遠出をしてばかりで、秋服も冬服もほぼ買ってない。セールに行く軍資金もない