マロンパフェ2013

いくらなんでも日が経ちすぎている。のに長い。さすがにたたもうかと思う気持ちに喝をいれ。毎年のことなのでたたみません。(写真はパフェではないけれど。めっさプリティ栗ひよ子)

:

 銀座千疋屋 9/27(金)@銀座本店  
  

2013年の夏はとても暑かった。9月も暑い覚悟をしてたので涼風にも気を許せず、だまされるもんかと思ったけれど意外とあっさり秋が来た。異常気象を嘆くまもなく、涼しくなったら、食べたいよマロンパフェ。ところが意外にどのお店もかたくなに「マロンパフェは10月からでございます。9月はピオーネをお召し上がりください」。フルーツパーラーにも都合があるだろうけど、この秋風だよ、臨機応変にしてほしいなあ。
そんななか、銀座千疋屋のみ9月(中旬?)からマロンパフェがいただけます。いそいそと向かったもののマロンパフェはオーソドックスタイプのみ。いつも二種類あるのにー。まだ9月でプレ的なシーズンだからかな?まあこのクラッシックタイプ、去年食べはぐったので今年はいただこう!と決めていたからいいのだけれど。‥見てよこのクラシックスタイル。黄色いうねうねはノスタルジーの味。若干あなどりながらいただくと、お、美味しい!ラム酒が効いて大人っぽい甘さ。生クリームのクオリティも高いー。シンプルな構成だからこそ活きる素材の上質さなのでしょうか。ううむ。ううむ、美味しい。ううむ、美味しい。首をひねりながら夢中で食べました。もはや無骨でもある見た目とのギャップも愛しい。
 ←友達のオーダーしたマロンシャンテリー。アイスが入ってないところが評価が別れるかんじ。

:

千疋屋総本店】 10/2(水)@西武池袋 
  

秋のわたしの栗放蕩を見て、「豪族か」と思われる方もいるかもしれませんがそうではありません。お洒落な乙友の名言、「貧乏なのは仕方ないけど貧乏くさいのは我慢できない」を胸に日々精進でございます。そんなわけで、ここ数年の生活リズムとしましては、春の誕生日月にせっせと西武で買い物をしてポイントをためそのポイントで秋にマロンパフェ。これでございます。お財布に優しいってなんてうれしいんでしょ。賢い消費者を気取れるのもいいよ。(この行為は貧乏くさくないのかと一抹の不安がありつつ)
そんなわけでマロンパフェ。去年とほぼ同じスタイルながら、キャラメルアイスとパイ生地の配分は毎年変わるのか毎回違うのかどっちだ。 栗の質感もいつもとちょっと違うような?栗の種類が変わったのかな?気がつかないだけで毎年違うのかな?耳をすませば、すべての栗が一期一会なのね。(あんまり真剣になりすぎるのやめよう)。美味しゅうございました。ごちそうさまです。自分がためたポイントとはいえ、ご馳走になるとひときわ美味しく感じます。

:

銀座千疋屋10/17(木)@銀座本店
  

ここ数日銀座千疋屋のもうひとつのパフェ、去年は「丹波栗のスペシャルパフェ」だったわ‥について考えていました。2つあるとついそっちに傾いてしまうスペシャルパフェ。だって「スペシャル」が付くんだよ?相当自信よ?ああでも去年はカシスの酸味をどう解釈したらいいのか悩んだ挙句に結論でなかったわ。結論がでないままに、10月なったらまた行かなくちゃ銀座千疋屋。そこにマロンパフェがあるかぎり。などと勝手に胸アツになって再訪したものの、ん?メニュウにスペシャルパフェがない。ない場合は前回友人が頼んでいたマロンシャンテリーを頼むつもりだったのだけど、メニュウのなかには「栗のスペシャリテ」なるものが。シャンテリー対スペシャリテ。ちょっと悩んだ末にスペシャリテ注文。深いお皿にUFOのように盛られた栗登場。アガるわ。
アガりつつ、栗成分は低めで、おお!カシスソースだ。銀座千疋屋は栗とカシスを組み合わせずにいられないのねえ。ほっこり。なんかよくわからないけどふたりの交際を認めます。そんな気分。栗成分が少ないからこそペース配分に気を配り、栗の声に耳をすまして、うん、美味しい。 宇宙との交信をキメた気分でいたら背後のテーブルから「一宿一飯の恩義が」という女性の声が聞こえてきて我に返った。栗の美味しさも一宿一飯の恩義には敵わないのかな?いやスペシャリテにアイス成分が低かったせいだきっと。これは前回友人の食べるマロンシャンテリーを見て抱いた危惧でもあります。わたし結局アイスが好きなんだなあ。きんと冷えさせる必要性はないものの、ぬるいとテンションあがらないの。溶けることをおそれて早めに一心に食べるしかない状況も好きかも。逆にストイックで。

:

【TAKANO】 11/1(金)@東武池袋 
 
  

思わぬパフェ愛を再確認し、晴れてTAKANOへ。出遅れてしまい10月のマロンと洋梨のコラボパフェには会えなかったのが今年の心残り。去年と同じような編成だったのかしらクスン。
自分のメモを見ると、去年のマロンパフェは柑橘類と組み合わせていたってすげい無茶するなTAKANO。だがそんな無茶もいとしいぞ、さて今年のマロンパフェはブリュレっぽいものムースっぽいものが入り食感のたのしさにこだわりながらも味はきわめてスタンダード。しかし味うんぬんよりこの麗しい姿をしかと見てほしい。今年度いちばんのかわいこちゃんであることは間違いナシ!もはや麗人といってもいいかも。これがテーブルにやってきたときのときめきったらなかった。わたしはこれを待っていたのよ!うん。しかし食べたらわたしの苦手な味のスパイスを利かせた箇所があってクールダウンもした。でも、これでこそTAKANOってもんだぜ。一筋縄でいっちゃだめなの。そこもかわいこちゃんと似ているのかもしれません。じゃじゃうまだったよ! いい夢見たよ!

:

京橋千疋屋 11/22(金)@アトレ恵比寿
 
  

この日は病のふちから生還した栗友(おおげさなんだよ。でも彼女十月は入院してたので。外科だけど)がようやくひとごみのなかへ栗だす気分になって、よっしゃ!行くでーって新宿の小田急のなかの京橋千疋屋で待ち合わせて再会と再起を祝って和栗のパフェをオーダー。そしたらまさかの「すみません。本日は栗のパフェが終わってしまって‥。いかがいたしましょう?」。いかがいたしましょうって言われても。来週中にもういちどマロンパフェのために栗友とスケジュールをあわすのは難しいため「すみません。わたしたち恵比寿のお店に移動します」。急いで山手線に乗り込んだのでした。途中、原宿にある千疋屋京橋千疋屋じゃない?と気付き、でも落ち着いて!駅から歩くよ。など混乱しつつ恵比寿店到着。恵比寿店では洋梨のパフェが売り切れていた。そんな序章。
で、和栗のパフェ。一見歴代の京橋千疋屋のマロンパフェとそう違いはない。安定した秋のひとしなってかんじね、などとのんきにひとくち食べたら、うわ、美味しい‥。
「なんかね、(新宿店では)栗がなくなっちゃったからこのマロンソースが作れなくなっちゃったらしいよ」「栗がなくなるってどういうことよ。この世は闇か」「でもさあ、木の実って果物じゃないからね。フルーツパーラーはそんなにちからいれたくないんじゃない?」「‥そんなわけないよう。栗はフルーツパ―ラーの稼ぎ頭だもん」「そうねぇ‥たしかに美味しいねぇ」「うん、美味しい‥」OLの会話ってとりとめないなあ。「あれっ。これなんだろう。むっちりしたのが入ってる」「ほんとだ。栗‥ババロア?栗ムース?」「ババロアのようなムースのような‥。ううう美味しい」。いつもどおりと見せかけて、グラスのなかは進化をとげていた。うっすら栗とラム酒の香るぽってりしたムース。それに生クリームやバニラアイス。そしてビターキャラメルソース。おお!ビターキャラメルソース。大事なことなので二回言いました。このムースとソースのからみあいはちょっと感動的で、「うわああこれだね‥!」ってうっとりしつつ、2013マロンパフェ杯の王者はここに決定いたしました。おーいしかった、おいしかったよー!
(11/28(木)に東武池袋店でも食しました。なにが美味しいって、今年のこれは「栗とアイスとプリンとが」ってわたしの好きなもののみで構成されていたのねえ!って改めて感動。そして同じ京橋千疋屋なのに、店舗によってパフェグラスの大きさや紅茶のサーブ具合が違うことを発見し、どこまでも奥深いぜ‥!とはるばるした気持ちになりました。来年も栗の季節に会おう‥!) 
 ←王者の貫録ってことでもう一枚。栗プラスプリン、イコール最高‥。

:

番外編

:

【マッターホーン】 11/17(日)@学芸大学店
    
  

マロンクリーム〜アイスクリームのモンブラン。こちらのメニューはおそらく通年で、季節感はさほどないのですが。逆にいうと一年中おすすめだってことです!美味しかったです。マロンクリームなるものは、古き佳き黄色いマロンペースト(細めんタイプ)に飾られたバニラアイスなので、ちいさいマロンパフェみたいな一皿です。それが一年中たのしめるなんてなんていいんでしょう。た・だ、わたくし的悩みどころは、マッターホーンの紅茶バリエーションのなかで、わたしのイチオシは「オレンジ」紅茶なんですよ。オレンジ紅茶ってレモンティよりおだやかな酸味で好きなのです。でもおうちで淹れないのでお店でいただけるのはありがたい。オレンジ紅茶はおいしいよ。でも、オレンジ紅茶、マロンクリームにはあわなさそうじゃないですか。せっかくメニューにあるのにオレンジ紅茶を頼めないのが心残りで‥‥。プリンでも食べに出直すか。

【OXNORON】 11/24(日)

   

オクシモロンの「季節のデザート」に「栗のプリン」があるという情報を入手して今年で3年目。栗+プリン×オクシモロンだなんて絶対美味しいよ‥。思い焦がれて早3年。焦がれながらも11月の鎌倉は遠い。(今の職場のいちばん忙しい時期なので平日にお休みとれない。休日はとにかくぼーっとしていたい。それがわたしの11月)
イカンこのままでは今年も見送りだ。うなだれる心に渇をいれ、いざ鎌倉。週末の鎌倉が混まないわけないので開店と同時に入店しました。(15分過ぎにはもう入店待ちの行列ができていたので自分ナイス判断!)(でも10時50分の時点でイワタコーヒーには行列できていたので、運だったのかしら。やっぱり休日の鎌倉はすごいのね)
期待に胸をふくらませて栗プリンを口にはこぶと、うぅん、ラム酒効きすぎだぁ。 たしかにここの栗プリンには枕詞のように「ラム酒」という単語がセットで語られていた。そのわけいま理解しましたぞ。だってこれは‥ラムプリン‥うぅん、栗だってやさしく薫っているよ‥。ではこれは‥栗プリン? 迷いながら食べすすめるうちに、「美味しいからいっか(ハート)」なきもち。このたいらな満ち足りたきもちは、酔ってますねわたし。まんまとラム酒に酔わされてピースフル。もしかしてこういう作戦なのかしらん。