スクリーミング・マスターピース

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ビョークメインのドキュメンタリーかと思ったら、アイスランドの音楽シーンについてのドキュメンタリーで、ビョークはほかのアーティストよりやや多め程度の出演だった。ビョークをたくさんあるうちのひとつとして語れるのかしらと思ったら、さいごのインタビューでビョークが、「アイスランドの特異性は世界中どこの国にもある普遍的な特異性に過ぎない」みたいな発言をしていて、思わずふはははと小さく笑った。いやんそんなこと言っちゃ。でもたしかにそんなひとくくりにするのはどうなのかな、と思いつつ観てた。すてきですてきで胸のなかでぎゃんぎゃん騒ぎながら観たものもあれば、ああこれはどうでもいい、と終わるのを待ちながら観たものもあったから(しかもこう書いてナンだけど、わたし今のビョークにはそんな惹かれない。なんだろう大きすぎて姿が把握できないみたいな。巨大仏みたいな存在)。でも観ていて顔がほころびまくりの素敵シーンなどあって満足。AMINAという女の子4人組の音楽(バイオリンに電子音やオルゴールなど)がたいそうかわいくてCD買いに走りたくなった。こういう北欧エレクトロニカを賛美歌ぽいなって思うのは短絡的かしらん((パイプオルガン効果?)と思っていたけれど、アイスランドのミュージシャン本人がそう言っていたので、じゃあいいか、と安心した。しかしアイスランドの田舎の風景は、清潔に寂しげでなんともいえない。画面越しに見てもこころがきんと引き締まる。じかに空気を吸ってみたいなあ。
映画観終わって、しんと冷えたきもちになったのでスターバックスに寄ってチョコレートミントモカを飲みながら帰った。日本の東京の11月の夜はなんだかほの暖かく、コーヒーより缶ビールを持ちたい陽気であった。アイスランドとおい。