マロンパフェ2023

まあ聞いてください。10月のある日。職場の近くといえば近く、遠くと言えば遠く、片道15分ほどの距離にあるフルーツパーラー(聞いてよ。18時閉店なので昼休みの1時間しかチャンスはないの)に、「丹波栗パフェ4,200円」と書いてあったんです。ついに、パフェはここまで高価なものに。びびりながら調べてみると、日によっては「国産栗のパフェ 1,890円」もあるらしい。しかしこれはこれで「丹波栗の半額以下?」という疑念が。希望としては中間くらいの‥などとぐるぐる考えて数週間。11月に重い腰をあげてフルーツパーラーののれんをくぐると、そこはすでに柿のパフェになっていた‥。ら、来年のたのしみが出来たと思えばいいか‥。

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そんなわけで特にかわりばえのないラインナップとなったマロンパフェの定点観察。あっでも実はかわりばえしているの金額が。せっかくだから最後に記録にある範囲で金額の推移を残しておきます。実はマロンパフェの記録は社会派なんです。

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千疋屋総本店】(池袋西武)

国産渋皮栗のパフェ3,080円、梨と金木犀の輪紅茶(カップ)385円

渋皮甘露煮、チョコレート、(紅葉の葉)、マロンクリーム、バニラアイスクリーム・マロンアイスクリーム、ほうじ茶パウダー、フランボワーズソース、グラスの底にわらび餅。

栗、トップに2個と1/2、アイスの中にも砕いたもの2個半くらい?

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トップの栗は、「しっとりめ(わたし好み)」「ドライめ(わたし的にはいまひとつ)」「ふつう」と状態が様々で、ほんとに様々だったので、どんな人にも好みの栗があたるように多様性のようなものか?と思った(自分はしっとりした栗がいいなと思うけど、ドライめを好む人がいるかもしれないので)。

今年はアイス成分高めながら、アイスだけじゃないのがうれしい(というか。今までどうしてアイス推し。ほんとうに何故。なにゆえ)。とけたアイスがほどよいソースになってわらび餅にからまるの美味しい。ほうじ茶と栗に組合せが定番化したのもうれしい。香りはほんのりだけど秋っぽい紅茶がカップ提供されるのもうれしいし、美味しいし、ビバ秋、ビバマロンパフェという気持。パフェとお茶で税込み3,465円というのは高額だけど、実はデパートポイントで食べたので、兎に角感謝の気持ち。(ちなみに同じく季節のパフェ、いちぢくとカラメル3300円で、それを見てたから許せたというのもある)

 

ロイヤルホスト】(川越店)

渋皮栗と柿のブリュレパフェ 1,280円(税込1,408円) 、ドリンクバー418円

栗はてっぺんに1個、グラスの中に砕いて1個くらい?(1個半??)

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ロイヤルホストの安定感!この値段でこのクオリティ。ありがとうありがとう。柿(キャラメリゼしたため温かいのもいとをかし)と組み合わせて果物感だすのも正解ってかんじ。栗のパフェだけで3種類、栗デザートとしてはあんみつやケーキなど、全部で何種類になるんだろうという展開の多さも素晴らしい。太らない体だったらほかのものにも挑戦したかった。

 

【アトリエコータ】(神楽坂)和栗のパフェ 1900円 珈琲

洋梨のシャーベット 烏竜茶のグラニテ 洋梨コンポート 和栗フレーク ベルガモットのグラニテ ウィスキーアイス 和栗のクリーム

栗としては0個

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メニューに「アルコール微量」と注意書きがあるけれど、お子さんやよっぽどアルコールが苦手な人でないかぎり、デザートアルコールの範囲(香り付けとか)だと思う。けどもう自分はお菓子のアルコールどんと来いな人間になってしまったのでうまく判断できてないかも。

アトリエコータのパフェの美味しさに感動して目がくらみ、「マロンパフェナンバーワンはアトリエコータでいいかも」と思った年もあるけれど、ごめんなさい今年のわたしは、マロンパフェの定義に「栗が栗の姿をして登場すること」をいれます。よってアトリエコータは番外編です。番外編ながら美味しかったから来年も行く。

 

【タカノ】池袋東武 栗のパフェ2,090円 紅茶660円

栗のかたちのプレッツェル?栗甘露煮(茶色・黄色・計4ケ(グラスの上に3.5、グラスの底に0.5)、カラメルマロンクリーム、焼きマシュマロ、レアチーズクリーム、ラズベリーカラメルクリーム、カラメルソース、ほうじ茶ミルクティーラニ

栗およそ8個

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全体的にもったりとした‥統一感というかテイストの似たものがグラスいっぱいに‥なんというか、このラインが好きな人は至福なんだろうな~。恒例のほっこりもったりパフェ。疲れた体にはうれしいぜ。てっぺんの栗型がとてもかわいいと思った。

 

銀座千疋屋銀座 和栗のパフェ3,300円 紅茶660円

(本日の栗は茨城のなんとか栗ですって説明してくれたけど忘れた)

新栗(8~10個相当)、渋皮マロンアイス、バニラアイス、ホイップクリーム

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栗 8~10個(砕いたものがけっこうあるのでよくわからない)

一時期は丹波栗のパフェ4,200円にふるえあがったんだけど、考えてみれば銀座千疋屋のこの値段もわたしには身分不相応なのではないか。だって紅茶付けたらさ。てか丹波栗のパフェ、お茶付けたら5,000円こえてしまうのでは?キエー(山岸涼子)。

などと思いながらメニューを見ると、「栗 追加 1つ330円」と表記が。栗、1粒330円。おお、さすが銀座の一等地。などと考えているとマロンパフェ到着。ん。おいし。栗がね、ほんとにしっとり輝いているの。1つ330円かと注意深く数えてみると‥てっぺんに、丸い栗のまま大きいのが5つ、グラスの底に小さめが2つ、途中砕いたものが1~3個相当?(栗の大きさによるのでよくわからないけど1つでは足りないくらいけっこうたっぷり)。栗10個だとすると、これだけでパフェ代じゃない?そうすると生クリームやアイスはプライスレス??こんなに美味しいのに?あーもう価格の意味わからん。終盤混乱しながら美味しく完食。えっと、今年もラム酒のにおいはほぼなかったです。
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こんなかんじで栗の季節終了。

京橋千疋屋は、今年もコーヒーゼリーに栗をトッピングしたかんじだったので見送りました)

新しいマロンパフェの扉があきかけたのが今年の収穫ですかね。栗道は続く。

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【おまけマロンパフェ価格の推移】(パフェのみ)

        2008年  2012年 2015年  2020年 2023年

タカノ     1,470円 → 1,300円 → 1,674円 → 1,760円 → 2,090円

京橋千疋屋   1,680円 → 1,890円 → 2,160円 → 2,640円 → ---

千疋屋総本店  1,890円 → 1,800円 → 2,052円 → 2,310円 → 3,080円

           銀座千疋屋 → 1,836円 → 2,310円 → 3,300円