楽天ブックスさん、DVD欲しい!

このあいだの懸賞に当選させていただいたので、応募しても当たらないのは百も承知なんだけど。自分でお題を決めて映画DVDでベストをつくるというのがツボすぎる&幾人かのダイアラーさんのがおもしろくて素敵だったのでやってみたくなりました。(1/11追記:tamyokさんの(→☆)とyukazo_kさんの(→☆)が、とくにツボなセレクトでした)
どうせ当たらないからのびのびおかしなテーマをあげようーと思ったのですが、黒川氏訃報のときからずっと若尾文子のことを書きたかったので、「若尾文子を拝む」3本にしました。わたしはベストを書くときは、1位から挙げてゆく派です。一番好きなものをいちばんに書きたくなる、単純な性格なのだと思います。
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1位:しとやかな獣。美貌と色香を武器にしたたかに生きる美しい女。モダンな画面構成に若尾文子の美が映えること映えること!若尾文子に騙されたい人、手を挙げて、ハーイ!モダンなサスペンス映画です。(むかし書いた感想→☆
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2位:清作の妻。ぶっきらぼうなものの言い方・振る舞い、ただごとではない色香。まじで農村であんなに襟抜いて着物着たら、わたしが姑なら羽交い絞めするから!したいから!羽交い絞め。わたしは浮かれていますが、シリアスな愛の映画です。(→☆
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3位:ぼんち。若尾文子の役名は「ぽん太」‥(芸者さんの役)。ぽん太かわいいよぽん太。何度でも呼びたいよぽん太。市川雷蔵主演を筆頭に、超豪華キャストのなかでもひときわ輝くぽん太。カラフルでたのしい映画です。(→☆
その他番外編としてコスプレ部門として。
[rakuten:book:11621934:title]」。看護婦さん。西は勝ちました。
[rakuten:asahi-record:12556663:title]」。行かず後家のメガネっ娘の役。ありえないから。
[rakuten:book:11640813:title]」。蓑笠をかぶり、わらじ?をはいた完全防寒雪国仕様。丸々着膨れたユーモラスな姿からのぞく若尾文子の美貌のコントラストが、もはやアート。
‥‥。わたしの紹介文ってアホっぽいですね。でも、アホが見てもおもしろいんですよ。上に挙げた映画たち。昔の日本映画を地味で堅苦しいのでは、と敬遠している人、見ないでいるのはもったいないですよ(名実ともに、老婆心)。

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あの黒川氏との最後の会話の愛情純度のたかさに、胸をつかれなかった人はいないのでは。「あまり良い奥さんじゃなかったわね」、「そんなこと、そんなこと‥ 本当に好きだったんだから」。愛って、愛の言葉って、シンプルなほうがほんとうな気がする。あんなすなおなきもちで一生をふりむけたなら。夢みたいだけど夢じゃないひともいるのねえ*1。そして、その美しい言葉を惜しげもなくわたしたちに教えてくれる若尾文子の太っ腹さ(!)。拝まずにはいられません。ということで、楽天ブックスさん、DVD欲しい!。書いてるうちにほんとに欲しくなってきた。

*1:若尾文子と暮らして・若尾文子に看取られて、それが夢の人生じゃなかったら、この世のどこに夢があるのか