キセル/マジックアワーツアー追加公演@横浜市開港記念会館

帰り道はふわふわ足が地につかない。今思い出しても、すわったまま宙に浮くような。すてきなライブだった。
今日は、追加公演だったのだけど。キセル、初の「追加公演」に、兄はとても感慨深そうだった。そういうものか‥ そういうものだろうな。自分たちのやっていることが愛を持って受け入れられているというのが目に見えてわかるというのは、それはうれしいことだろうな。むう。この会館もスタッフのツテ?みたいなもので出会ったみたいなことを言っていて、それは素敵な出会いをしたねえ。この会場イイナア。またここで見たい(九段会館も好きなのでまたあそこでも見たい)。公民館?なので、会館のスタッフ(会議室とか?)におばさま世代の方がいるらしいのだけど、リハーサルの音を聞いて、「今日は誰のコンサートなの?キセル?ふうん、やさしいロックやなー」と言っていたという話、‥いいはなしだけど完全に関西弁になってるところが地味におかしかった。帰り道、会場でもらったキセルのミニ冊子読んでたら、兄が弟のことを、「(自分とちがってあいつは)モテてた」的に話していて、あー兄は弟をかわいく思いすぎ!たぶんそんなにモテてないし!とほほえましく思った(わたしが身近な人間だったら、声に出してそう言ってしまい、兄の逆鱗にふれそう‥とも思った)(兄、かっこいいよ!わたしは断然兄派だよ!もじゃもじゃ万歳!もじゃもじゃ愛!)。
会場となる横浜開港記念会館(→☆)は、大正6年に建てられた重要文化財。地下鉄「日本大通り」駅の階段をあがってあたりを見回すと、ライトアップされた重厚な姿が幻想的すぎて。「今からここで‥!」と異様にワクワクした。入館後とりいそぎトイレをのぞき(トイレはふつうに近代化されていた)、館内をいそぎあしで散策。1階の食堂(?)が開いていた。ああ早く来てビール飲んで、出来上がった状態でライブ見たかった‥。オッサンのように悔やむ。2階の資料室、あれこれ溜め息ついた後、やけに和風な絵柄(籠やの人夫)のステンドグラスになごむ。まだまだ散策したいきもちを抑えつつ座席に着くと、ほぼ7時ちょうどにライブが始まった(いい気になって散策を続けなくてよかった‥。間に合ったことにすごくほっとした)。
1曲目が「マジックアワー」、2曲目が「春の背中」。これは‥。先月クアトロで見たときと同じ‥(ようなセットリスト)?追加公演だから当たり前か。前のアルバムからも聞きたい歌たくさんあったけど‥。ああでもかっこいいからいい!なにこのかっこよさ、きもちよさ。ぐいぐいふわふわ音にくるまれて、優しいきもちになったりまぶしさに泣きそうになったり、せつなくなったりいそがしい。椅子がふわふわですわりごこちがよくてうれしい。無理しなくても演奏している姿が見えるのがうれしい(ドラムのユーコさんあんな笑顔で叩いていたのね!かっこいい)(しかし気がつけばきもちよさに目を閉じていたり。せっかくこんなに視界がいいのに)。映像もいいかんじ。こんな環境でキセルの投げる音を受け止められるなんて贅沢だなあ。贅沢な時間はすぐ過ぎて。「後半戦‥」の声を過ぎ、一回目のアンコールで「柔らかな丘」を演ったとき、「!!! ああそうだよ前のアルバムからも聴きたいのがたくさんあったの!」と思いだし、ものすごくジタバタしたきもち。‥秋にもツアーをするかもなんて言っていたので‥ それをたのしみに待とう。今度は東京でも椅子のあるところでやってくれないかな。

1.マジックアワー 2.春の背中 3.手紙 4.サマーサン 5.枯木に花 6.同じ夢 7.春 8.君の犬 9.イギリス海岸 10.眠る人 11.緑の日 12.写真 13.くちなしの丘 14.ビューティフルデイ 15.ギンヤンマ / アンコール:柔らかな丘・系図 アンコール2:ヴェガ

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拝読しているダイアラさんもこの日のライブに行くというので、思い切ってご挨拶したくメールなどしてみたら。座席がほっとんど前・後ろで。ひとは日々気付かないあいだにすれちがっているのだなあと感慨深かった。これからもいろいろな場所ですれちがうひとたち、よろしくです‥!(ぼんやりと、だけど愛をこめて)