七月とわたし

日付をさかのぼって日記をつけても数にカウントされないみたいなので、まとめて七月を振り返る。
観た映画。「モーツアルトとクジラ」。ラブストーリーだと思うとふつうにいい。もどかしさとかせつなさとか。でもアスペルガー症候群についての映画だと思うと描写が弱いと思うなあ。まあ症状には個人差があるんだろうけど‥ちょっとオクテな男性とエキセントリックな女性にしか見えないもん。でもこういうわたしの視点が偏見まじりだと言われたらそれまでだしなー。
「ラザロ」はトークショーとかあったので別に書こう‥と思います。つもり。(書きました。よかったら、「前の日」で)
マリー・アントワネット」(二度目)は、一月に観たときよりずっといい映画!と思った(一月に観たのがインド旅行から帰った翌日、というのが悪かった気もします。猛省)。ソフィア・コッポラの、「こういう描き方しか出来ないしするつもりはない」という姿勢は誠意なのだと思った。よかった。コンバースも見付かった。
「夕凪の街 桜の国」、ていねいに作られたやさしい映画だと思った。泣いた(泣きすぎた)。麻生久美子が薄幸で健気、ってだけで涙が止まらない。冗談はさておき、麻生久美子に久々に女優を感じた。浴衣姿とモンペ姿がやたら可憐で愛を感じた。
美味しかったもの。フクナガ、さくらんぼのパフェ。フクナガのおばさんパワフル。フクナガ、桃のパフェ。フクナガのおじさんパワフル。桃はていねいに洗えば産毛がおちるんだよ、皮のすぐ下が一番甘くて匂いがあるんだよ、皮をむくなんてもったいないよ、と教えをうける。たしかに皮付きのほうが匂いが強い気はするけれど、皮がないほうがやわらかでいいけどなあ。皮むくのきらいじゃないし(包丁でシルシをつけて、あとは剥がす要領で手でむくと、カンタン)。でもその場では反論できず、神妙な顔で頷く。
ゼリーのイエ。2度目の注文。やっぱり美味しい。ああ今しあわせ!と思いながら食べる。食べ終わった瞬間、次いつ頼もうかとかんがえてまたしあわせ。
ライブはタワレコのインストアのみ。13日アベジュリー。なぜか浪曲。なぜ浪曲。「こんな明るい蛍光灯のしたで‥。お肌大丈夫かしら〜‥アナタたち」。MCにくたらしい。
20日50回転ズ。お客さんの若者男子率にびびる(半分くらい?それ以上?)。ちえ、20代前半はやせてて当たり前よ、あんたたち25過ぎて痩せてるかが勝負よ。なぜか反感。ライブはかっこよかった。体力のあるうちにちゃんとライブ見に行きたい。ボーカルの人がむだにおしゃべりで、無口なベースのファンになる。ドリー。握手会には参加せず。
買い物‥。とくになし。CDも買ってない。セールももうのぞかずストイックに過ごす。そういえば「クレージーの大爆発」と「ラザロ」を続けて観たことによって、わたしのなかで「貧乏人が使ったお金はお金持ちのふところに入っていく」という経済認識が生まれたのでした。その結果がこの買い渋りか‥(そんなことない)(ロクシタンでトリートメントキットとか買ったわ)。値上げ直前にかけこみで、diptyqueのオードトワレ購入。秋・冬用のつもりで、オーデリード。ビターオレンジやムスク。いい匂いだけれど、ボトルラベルの絵が、鬼。聞きたくない、「ギリシア神話の神様なんです」なんて言い訳。日本人の目には鬼にしか。香水選ぶのって悩みながらもなんて楽しいんだろうーと浮かれつつ、一年まえくらいに友人から言われた、「プチサンボンが一番似合う」という‥呪いの言葉が忘れられない。プチサンボンのかるさと爽やかさはたしかに十年以上まえ、夏の定番として愛していたけれど。この年齢でプチサンボンて言われてもなあ‥(つけていいの?いいの?いいならつけたい気もするぞ?)(ていうかこれ以降の十数年夏につけてたあれやこれはダメだったの?むう‥)。(この友達にこのあいだ、「プチ美人」と言われた。どうせお世辞なら景気よくいってくれ、と思い‘プチ’を取るようお願いしたら、すげい苦い顔で「それは出来ない‥」と断られた。自分の限界を見た。見たくなかった)
友達から借りて「ハリーポッターシリーズ」読む。おもしろい(今4冊目途中)。すごく面白くてこうふん気味でいるも、「世界の人はとっくにそのおもしろさを堪能した」と話にのってくれる人がいなくてさびしい。2冊目ラストの校長の台詞泣いた‥!なんて素敵な世界観。クィディッチ(魔法界でサッカーにあたる競技)のルールとか、作者がたのしみながら世界をつくりあげるかんじがほんとにいいなあ。こういうのが人気あるっていいなあ。脳内イメージのハリーポッターは、漫画「ファミリー!」のジョナサン。貸してくれた友達に「おもしろいんだねえ!映画はどうなってるの?」と聞くと、DVDも貸してくれる。DVD見る。うまいこと映像化したなーと思うけど、小説のほうがおもしろい。そういうものか。
梅雨があけて太陽さんさんだけれども、極力日傘を持ちたくない。せっかく梅雨があけたのに、晴れてる日に傘を持つ意味がわからない。着物を着る日は、夏の着物は日傘とセット、という様式美が脳にインプットされてるし、着物を着ること自体、不自由の愉しみだと思うので日傘持つけど。洋服のときは合理主義。だいたい紫外線が強いのって、八月とかじゃなくて五月くらいじゃなかったっけ?今さら日傘さしても遅いよ。
シャンプーのあと、かるくタオルドライしてからリンスをつけたほうが浸透すると聞いてさっそく試す。濡れたままリンスよりたしかにいいかんじ。しかもなぜかドライヤーの時間が大幅短縮されるので、さらにいいかんじ。飽きるまで続けよう。