森本美由紀スタイル画展 the LOOK of LOVE

スタイリッシュで麗しいスタイル画の展示。筆でいきおいよく、シュ!とひかれたラインが爽快で見惚れてしまう。きもちよい線。「ジークレープリント」という印刷法で複製画販売をしていたのがすごくきれいで。うっとり息をつめ、「‥買ってしまおうか‥」などと考える。だってこの線。素敵だわ素敵だわ。購入寸前まで思いつめるも、「来週旅行いくし‥飛行機おちるかもしれないのに、ここでお金を使っても」とひとまず保留してタマちゃんコーナーに向かう。(タマちゃんとは80〜90年代にティーンファッション誌「mcシスター」の読者コーナーに小さく連載された漫画のキャラクター。とにかくかわいい!のが特徴。かわいくてばかばかしくてのんきで、お茶目にもほどがある) おおタマちゃん*1 *2!大好き!!思い入れが強いので原画を見られて大感激。初代タマちゃんはやけに中性的・かつタマネギというよりクリ。だったり、元祖タマちゃんは落書きだった‥というか原稿を渡すときの封筒に書いてた、のでその封筒が展示してあったり。愛あるお仕事の愛ある展示。なにより小さく!緻密でこまかいよー(うれし泣き)。原画のほかに連載時の切り抜きや、イラストで添えられたカットなどこまごましたスクラップ帳(本人とはまったく関係のない読者ハガキの切り抜きがまじっているのが和む。「制服のおしゃれ:靴下編」みたいな。80年代の高校生の制服おしゃれってこんなものだったのよ‥フ‥かわいいのう〜(狂ったように頬ずり)‥)があり、けっこう堪能してしまいえらい時間が過ぎてしまった。満足‥。でももっともっと見ていたかった。いくら愛でても愛でたりないきもち。
そして再度、プリント画の購入を考えるも、タマちゃんで高揚した気分ほどは上がらず。素敵だけれど、うちの部屋には飾れないかも、お洒落すぎて。という結論に。「かわいい」がえらいのは、その敷居の低さにあるのかもねえ。低いと言ったら語弊がありそうだけど、親しみやすさというか。タマちゃんだったらうちのお部屋に、喜んで来てくれそうだもん。

*1:森本さんが作られたぬいぐるみもアッタヨー。うがあ、愛‥!

*2:「タマちゃんは楽しみながら書いたので、タマちゃんを書いて原稿料がいただけるのが不思議だった」そう。素敵なおはなしだ