ザ・タイガース 華やかなる招待(1968)

ザ・タイガース 華やかなる招待 [DVD]

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昨日のスパイダース映画が予想外におもしろかったので、最後の一本にすべりこみ。この頃って、家庭にビデオなんてないし、歌はレコードかカセットテープで聴いて、姿は映画館で堪能だったんだろうなあ。映画は大規模なPVみたいな役割かな。歌のシーンのカラフルぶりが尋常でなくてたのしいけれど、映画としては特におもしろくもなかった。なんでだろう。推測だけれど、この頃のザ・タイガースは、ジュリーがフェロモンふりまけばOK!というかんじだったのではないかしら。他のメンバーの性格付けとかなさそうだし*1、ギャグもぬるいけど、ジュリーのフェロモン以外は求められてないんだきっと‥(そう考えると昨日のスパイダースの頑張りがちょっとアレだ。気の毒。でもあくまでわたしの推測だから)。タイガースの歌も甘々でそんなに惹かれないし‥。もしわたしが60年代に少女期を過ごしても、王道のタイガースにはいかなかったかも。自分のちょっとズレた嗜好がここにもあてはまるとは。‥でもナヨナヨ気持ち悪いこのかんじは、見慣れれば案外ハマるかも、とも思う。なんにせよ気は済んだ。

*1:サリー(岸部一徳)のみ、「やたらでかくて薄気味悪い」という役割をもらっていたが