化け猫とわたし

金曜の昼休みに、実家の愛猫やかもちがそろそろやばいかも知れないというメールが来た。あたまがぐらぐら足元ぐにゃぐにゃ、ちょっと待って読んでも読んでも理解できないって状態になって、とりあえずメールは見なかったことにした。家に帰り呼吸を整えてから実家に電話したら、「お医者に行って点滴打ったらだいぶん回復したよ」 と安堵の報告。メールでは、年を越せないかも‥、とおそろしい見解を提示していたのでまずは一安心。かかりつけの獣医さんのまず最悪の事態を伝え覚悟をさせるスタイルを、そのまま伝えただけなのだろう。でも考えてみればやかもちももう12歳、かわいく見えても*1シニアな猫で、いつなにが起こってもさほどおかしくはないお年頃。
当然週末は実家に帰りやかもちのお見舞い。3日連続で点滴をうけたやかもちは、軽くなっていたものの*2そこそこ元気そうだった。やかもちの叔母さんネコも腎臓が悪くここ2・3年は定期的に点滴にいっているらしいので、腎臓の弱い家系なのだろう。ひとまず安心したけれど、なにしろ12歳。いつなにが(以下略)。いやだなあ。いやだなあ。ネコは大好きだけれども、どう長生きしても人間より寿命が短いのがいやだ。いやすぎる。ここのとこ考え始めたら鬱になりそう。
子供のときから実家にはネコがいたので、もう何匹ものネコを看取ったかわからないのに*3、いつまでたってもそのことに慣れない。やかもちにはわたしたちのためにうんとうんと長生きしてほしい。わたしたちのエゴでもいい。長生きしてほしい。
わたしティム・バートンの「フランケン・ウィニー」って短編映画が大好きで。と言っても一回観たきりでしかもさいしょの3分くらいでだだ泣きしちゃったので全然冷静に観れてないのだけど(そして観返すこころの余裕は今のところないのだけれど)。飼っていた犬が死んでしまって悲しくて、サイボーグとして生き返らせるというお話なのだけど(違うかも)、ほんとに、全人類の夢がここに!ってその優しさを思うだけでまた涙がでそうになる。ああでもやかもちが元気そうでよかった(←自分に言い聞かせている)。世界中のネコが不死身ならいいのに。

*1:実際かわいい

*2:脱水症状をおこしていたらしい

*3:トラウマ自慢(暗いです)。飼っていた猫を一匹エアガンで撃たれ亡くしています。家の前で不自然なかたちに横になっているうちの子のおなかをさわったら、おなかにあいた孔からあかい血がピューと噴出してパニックになった。あのとき、確実に自分のなかの何かが死んだし、これだけひどい経験をしたのだから多少のことでは動じないでいたいのだけどね。なかなかね