TRASH ROCKIN' PICTURE SHOW 


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映画の日、Kの主張につきあって、パンク映画豪華二本立て。はからずもおもしろかった。ひとが、ものを見るとき。Aという対象物を見ているつもりでも、結局は自分を見ているのではないかしら。こんなふうに思うのは、今日見たものがあまりに本質的だったかしら。変態映画でなにしんみりしてるんだっつうはなしなのでたたみます。
【ザ・クランプス 精神病院ライブ】

原題:THE CRAMPS LIVE AT NAPA STATEMENTAL HOSPITAL
監督:不明
出演:ザ・クランプス/ナパ州立精神病院の患者さんたち
1978年/アメリカ/20分/白黒
1978年6月、ニューヨークのパンクバンド"ザ・クランプス"はカリフォルニア、ナパ州立精神病院において大勢の患者達を前にフリー・ライブを開く。最初は呆然とライブを見ていた患者たちだったが、2曲目の途中若い女性患者が突然ステージに登り絶叫をあげると、それまでおとなしかった患者達は解放され、自由気ままに踊り狂い、リズムを無視してヘッドバンキングする男、ふらふらとステージを這い回る老人、マイクを奪って絶叫を繰り返す女たち!

ロックって自由じゃないとね、を体現。自由すぎて笑っちゃう。誰の気が狂っているのかわからなくなっちゃう。痛快でかっこいい。
【全身ハードコア GGアリン】

原題:HATED
監督:トッド・フィリップス
出演:GGアリン/マール・アリン/ディー・ディー・ラモーン
1994年/アメリカ/60分/カラー
トッド・フィリップスがNY時代に撮ったパンク・ドキュメンタリー。狂気のパンク・ロッカーと世界中に悪名を届かせながらも、高い音楽性でミュージシャンからもカルト的な人気を誇ったGGアリンの想像を絶する人生の記録。観客との暴力沙汰、糞尿まきちらし等のパフォーマンス、そしてドラッグのオーバ−ドーズでの死までを余すことなく描く。

ほんものこわい。ほんもの痛々しい。あまりにも本気だ。あまりにも雄雄しく傷ついていく。さいごはふつう(のロックスターのよう)に死んでいく。人が脱糞する姿をはじめて見た。ディーディーが一週間だけ加入してたというエピソード笑った。高校時代のアリンのことを、先生は「大人しく、とくに問題のある生徒ではなかった」と、兄は「女装して登校していた」と言っていて、‥。アメリカンハイスクールおおらかすぎ(女装は問題じゃないんだね。ピース)。

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映画館でもらったおおきなチラシを見ていたら、Kの友達がコメントを寄せていて笑った。こんなところで名前を見ても、大成したのか謎過ぎる。しかも肩書きがあやしすぎる。でもなんとなく、うれしい。よかったね(GGアリンのこと大好きだったらしいので)。