いのちの食べかた

覚悟してるしわかっているし、平気だもん、と挑んだけれど。映画が終わってしばらくは、椅子から立ち上がれなかった。わたしって甘ちゃんだ。
赤くたわわに熟したトマトの映像を、うわあ美味しそう*1と思うように、上からつるされて血抜きされた牛の映像を、うわあ美味しそうきっと霜降り!と思えるような、そういう人にわたしはなりたい。(‥無理)*2 
すべての食材のいのちをいただいて生きてゆくわたしたち。人間にも天敵がいればいいのに。だれかの捕食生物ならいいのに。そうすれば罪悪感がうすれるのにな。こういう罪悪感をうすめるために宗教はあるんだろうなあ‥。特に宗教をもたないわたしは、自分で買ったお肉(野菜も)はなるだけ美味しく調理して、ありがたくいただくことを供養とするしかないのかしら。いただきます、って感謝して。ありがとうごめんね、ごちそうさまでした。

*1:でも画面にでてこないだけで遺伝子組み替え(のどこが悪いのかよくわからないけど)があったり農薬いっぱい撒いたりしているのだろうなあ‥

*2:牛をさばくのもお魚をさばくのもおんなじなのに。お魚のオートメーション風景はなんだか見事!なのに、牛のは目をそむけたくなる。自分より大きい動物を食用とするのは不自然だもんなあ。文明が発達しなかったら、あんな大きな生き物を口になんて出来ないものなあ。でもその不自然が自然な現代。まあ今の日本の食糧事情でいちばん考えるべきなのは自給率の低さだとは思うけど