涙のあとに微笑みを(1969)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
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わたしが幼い頃、日本に鳩ブームがあった。ように思う。友達のうちに遊びに行く途中、庭に鳩小屋のあるおうちがあった。ような気がする。あれはなんだったのだろう。鳩ブームもあの鳩小屋も、今ではなにもかも謎‥(いまインターネットで鳩ブームについて調べてみたら、おぼろげではあるが素晴らしい鳩世界の情報の片鱗が手に入り、動揺。インターネットすげえ。2008年のいま現在にも鳩愛好家たちがいきいき活動してるのね!なんで現役女子高生が鳩飼育にハマるんだろう‥。世の中ってワンダー)。謎が多いから惹かれるのか、わたしは鳩ブームに少なからず関心がある。この映画のなかの主人公ショーケンが大の鳩好きだと聞き(yukazo_kさん感謝→☆)、いつか観てみたいと思いを募らせておりました。前置き長い。
主人公のショーケンが、内向的でメソメソした、どちらかというといじめられっこの少年なのは、別にいい。「こんなキャラでは王子さまではないだろう」と呆れてしまうが、まあいい。でも鳩に対する扱いが雑すぎる*1。病気で弱ってるゴロー(鳩。しかも黄色く着色されとる)が心配なあまり、学校に連れてくる(いちおう大事に抱いてはいるが、ほぼわしづかみ。つうか素手)って‥(こんなだからいじめられるんだよ)。おまえのその扱いがゴローの死期を近めていることに何故気付かない。もっと鳩について勉強して出直して来い。映画のなかで、「好きなことをきわめてみたらもっと自分に自信が持てると思うよ。ショーケンの好きなことってなんだい?」と質問され、「一番は鳩の世話」とこたえるショーケン。よっしゃ!お望みどおり、鳩の世話をきわめろ!そんなわたしの願い虚しく、「二番目は車‥。飛行機‥。次は音楽‥」「OK!バンドやろうぜ!」展開になり、バンドを始めるショーケン。ああ、そう来たか‥(来るだろうフツウ)。しかしゴローの魂は、守護霊となりショーケンのことをあれこれ手助けするのです。いじらしや、鳩の魂。
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この映画は、シネマアートン下北沢の「ショーケンが好きだ!」という特集のなかの一本。記念すべき映画初主演作品になるのかも知れないけれど、たぶん、ファンが好きなのは、こんなメソメソしたショーケンではないはず。鳩飼育目当てのわたし以外のお客さんは、次の作品も観るらしく、誰ひとり席を立ちませんでした*2。特にショーケンに興味のないわたしにしても、この特集中この映画だけで終わるのはいろいろなものにもうしわけない気がするので、せめてあと一本は観よう。
(この日はひさしぶりに妹と会ったりしたのだが、鳩について語りすぎて、もう日記を書く体力使い果たした。でもまだもっと、鳩について考えていたい気がするの。ほんとは)