靖国 YASUKUNI

映画館のビルに入るまえの道路にガードマン(複数)、映画館の受付のところにガードマン、スクリーンのよこにガードマン。こんな厳重な体制が必要なの?ちょっと緊張。シネアミューズ、ほぼ満員。公開延期のニュースで注目が集まり、たくさんの人の目に触れることになったみたい。実際わたしもそんなかんじだし(Kがすごく観たがったので付き合わされた)*1 *2
(ラストに触れます)
日本刀の、おごそかさと血塗られたにおい。終戦の日靖国神社はあんな光景になっているの?知らなかった。いろいろな立場からいろいろな思いが交錯する場所。こういう場所があることは、よいことだと思う。たとえもめても。‥公開延期の原因はなんだったのだっけ。やはり最後の資料写真の使われ方か。まァたしかに、日本人としてはいい気はせんわな*3。なまじ今まで中立的な角度から映画が展開していくことに安心していただけに、戸惑う。でもなァ。戦争のドキュメンタリーを観るってことは、いろいろ動揺するってことだもの。映画に限らず、ものを見ることの魅力のひとつは、知らなかった世界や思想を知ることだもの。それが自分にとって不愉快なものだからって声を荒げるのは幼稚だ*4。とはいえたしかに、つらいというか、‥イデオロギーの動かし方がひっかかる気持ちもわかった。(でも、公開中止とかはありえないとは思う)

*1:タイフェスも行くから渋谷付近で映画見ることにしてて。下北での「股旅」(←ショーケンの)を見たがったけど却下された

*2:タイフェス、午後晴れてから会場いりしたのですごい混んでいた。あっというまにこころが折れた。さくさく食べてすたすた帰った。たのしみにしていたタイフェスも、8回目の参加になればこんなものか

*3:誰が観てもいい気はせんのだが。被害者より加害者のほうが身の置き場がないよね‥

*4:しかし思想的には、アメリカ万歳的なハリウッド大作のほうが問題あるんじゃないのかしらん。こっちは問題にならないのかしらん