ダーウィン・アワード/ 俺たちフィギュアスケーター

スクリーンで観ておきたい!珠玉の名編 Vol. 7 @新文芸坐

ダーウィン・アワード [DVD]

ダーウィン・アワード [DVD]

同時上映だからたまたま観たのだけれど。観てよかった。くだらなくも心あたたまる好作。
ダーウィン・アワード」というのは、アメリカのウェブサイトで行われている、「もっともバカバカしい死に方をした人間に贈られる賞」だそうです。バカの遺伝子をそこで断ち切ったことを褒め称える意味があるとか*1。この映画は、そんなバカな死に方に魅せられた、元プロファイラーが主人公のコメディ。「ミイラとりがミイラに‥」や「深淵をのぞく者は‥」のことわざどおり、バカな死に方に魅せられた主人公が、明晰な分析力を持ちながらも、バカ死に危機一髪になる様子が可笑しい。そもそもバカな死に方自体が、不謹慎ながらも可笑しいし。保健調査員いわく、「バカだけど、人生楽しそう」。(しかしこの台詞を、バカなことして芸能活動のスターダムをころげおちたウィノナ・ライダーに言わせるのはブラックすぎるのでは‥)*2 *3  バカな人生に対して、いとしい気持ちになってくるのがいいな‥と思ったのだけど、そう思っている人は、バカな人生寄りってことなのだろうなあ。ちえ。と思いながらピース。

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公開時、やたら評判がよかった(渋谷シネマGAGA!では、1日の観客動員数が過去最高を記録したとか)ので気になっていたとこ、「銀のロマンチック…わはは」を思い出したという感想(→☆*4 *5を読んで。これは観ねばなるまいよ!と思いつつ、見逃して悔しかったので、今日はありがとう!新文芸坐さん。
冒頭の、王子様キャラジミーの髪型・奇天烈な衣装(クジャク‥)でハートわしづかみ。鳩を隠し持たれた日には!失神するよ。バカバカしいにもほどがある!(誉め言葉) 対する野獣派チャズの‥日本人には胃もたれ必至のワイルドなセクシーさ(‥‥。セクシー。なんすか?なんすか、セクシー‥)。えげつなくってロックだわー。そんなふたりがケンカして、仲良くなって‥(←これ以上ないくらいの要約)。バカバカしいんだけど、すごく丁寧に作りこんである。その愛が感動的。きもちよく笑って大満足。
いまスペシャルエディション盤(DVD)の説明見たら、特典映像満載ですごくそそられた。特に「ヘクター、ジミーへの愛を語る」‥。うわー、ジミーへの愛、うかがいたいー。

*1:でも対象年齢や家族構成(子供の有無)は考慮されないようなので、このネーミングには疑問

*2:ウィノナはすっごくキュートで可愛らしく、まだまだハリウッド第一線でヒロインやれる可憐さだよ!とちょっぴり切なかった。ウィノナ、フォーエバー‥(わたし、「ヘザース」を映画館で観て以来、ウィノナのファンです。ちなみに「ヘザース」ではクリスチャン・スレーターにもときめいて(一緒に観た友達と一緒に盛り上がった。今ではいい思い出です)、次回作「今夜はトークハード」も映画館で観たよよよ。地球か。なにもかもなつかしい‥)。ジュリエット・ルイスも(こっちはちょい役で)出てた。いいかんじにくたびれていて哀愁があってよかった

*3:メタリカも出てた。特にわたしに感慨はなし。でもいい人たちぽくてほのぼのした

*4:yukazoさんにはいつも感謝です

*5:yukazoさんがだいぶん言及してくれていますが、銀のロマンティック、わたしも読み返して、なにか書けそうだったら日記に追記したいです(その前に姫子読め)(買ったはいいが古すぎてこわくて触れていない)。設定も似ている(?)んだけど、視点というか笑いのスタンスの取り方にも通じるものがあると思ったんだよなー