銀のロマンティック…わはは
- 作者: 川原泉
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1995/03/01
- メディア: 文庫
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設定としては、スポ根ものの定石(パロディ?)かと思う。今までに何度となく語り継がれてきた物語。聞いているほうが照れてしまうような。照れをどう払拭し、感動の方向へ持って行くのか。そこに手腕が問われるのだけれど。その手腕が光りまくり。明確な分析力によるリズミカルかつ詩的な解説。冷静なつっこみ。リリカルなぼけ。‥あきらめながら、願ってしまう奇跡。かなってしまう魔法。これが泣かずにいられましょうか。冷静さが邪魔をするけど、ほんとうは、(銀の)ロマンティックを、待っているのです。照れ隠しに「…わはは」と添えながらも、タイトルにするぐらいに。この、冷めたようでいて夢を捨てきれないところが共通点かなあ。意外に熱い共通点だよ、びっくりだよ。
もうひとつ、「銀のロマンティック…」のなににびっくりしたって、1986年の作品だということに。びっくり。ソレハ何年前デスカ‥(しろめ。かつ泣きながら)。そういえば、乙友で川原泉を知らんと言った子がいたなあ。はは、ジェネレーションギャップか。遠い目。20数年の年月を超えて、今でもじゅうぶん通用する漫画だと思うので、とっつきにくい絵柄に負けず、ぜひ手にとって読んでみてほしいわー。絵が稚拙なのは、当時からさんざん言われていたから、時代感じゃないから。‥あー、でも、もしこれで、絵が緻密だったらとっつきにくいにもほどがあるかも。トボケた風味が出ないかも。もしかして稚拙な絵も計算‥*3?おそろしい子‥!
- 作者: 川原泉
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 1994/09/01
- メディア: 文庫
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