破戒（1962）・炎上（1958）＠新文芸坐 〜追悼 市川崑〜

破戒 [DVD]

豪華キャストによる豪華文芸大作。どの人の演技も奥が深いというか業が深いというか。文芸映画を観たなあ‥！終映後スクリーンに拍手を贈る人が（新文芸坐で拍手に出会ったのハジメテかも）*1。
岸田今日子がストレートに「いい女」役を演じていて新鮮だった。市川雷蔵の魅力は育ちのよさそうな様子なのねと今ここに開眼。「破戒」のおおまかな物語*2を把握したので、原作にもチャレンジしてみたい。

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炎上 [DVD]

この物語のなかの「女性観」はいったい‥。と、多少たじろぎながら。仲代達矢がかっこよかった。ニヒルというかケレン味たっぷり。雷蔵はここではのんきなあまちゃん。特に魅力的でもなく。でも青春期ってこんなものかも。活かしきれない潔白さ。もやもややさぐれた思いが炎になる高まりが圧巻。

*1:というか拍手に出会ったのってテアトル新宿で観た「ナビィの恋」くらいしか記憶にないや

*2:今まで知っていたあらすじ→ただただうだうだひたすら悩む。悩んだあとの展開を知ったので、悩みにも付き合えそうです