石の花(1946)

神保町シアター*1の特集上映「ソビエト映画 ロシア文学全集」のチラシを見て、「三百人劇場が生きていた!」と吃驚した人は多いはず。えーと、経営者が同じ方なんでしたっけ?なににしろ心強いものです。ありがたいものです。ご厚意にこたえ今までなんとなく見はぐれていた「石の花」を観る。「戦後日本ではじめて公開され、大ヒットしたカラー映画」がロシア映画だなんて不思議な気がする。

石の花 [DVD]

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民話ベースのファンタジーということで、物語は実に単純で呆気にとられるほどなのだけど。なるほどカラー映画を意識したまばゆい色調にはうっとり満足。民話導入部の人工着色っぽい色使いが「ロシアの昔の絵本」てかんじ。宝石のような美しさ(少し狂ってる)で、好みのど真ん中だった。

*1:神保町シアター、客層が8割くらいシニア料金使用で驚いた。ご老人が多いせいかクーラー強め。なんでだろう。平日の昼間のせい?今日はまだ平日なのかな。前の回の「アンナ・カレーニア」は満席になっていたけど