山脇百合子絵本原画展

ぐりとぐらとなかまたち @うらわ美術館

わたしがはじめて手にした文字の本、絵本の次に手にした本は、「いやいやえん」だったように思う。あふれる感謝の思い(不思議とノスタルジーはないのね。なんでだろ)を抱え、うらわ美術館へ。夏休みの午前中ということで、子どもたちと一緒に絵本の世界をたのしむ。子どものざわめきや、笑顔が似合う絵だなあ。‥うんなんだか、おかあさんぽい包容力というか、母性を感じる絵なのだ。ごくごく初期(この頃まだ学生さんだったんですって。ヒエー)は、タッチがすこし硬質で新鮮。けっこうボリュームのある展示(絵本もたくさん読み放題)で、どこから見てもあの世界!なのと、前半感情をとばしすぎてしまったせいか、後半すこし麻痺してしまった(だっていきなり「いやいやえん」「ぐりとぐら」「そらいろのたね」と続いたら。使い果たしてしまうじゃないすか‥)。
ひとつ残念だったのは、‥「ぐりとぐら」と云えば、カステラじゃないですか。なのにカステラの影がうすかった。商売っ気がないというか‥(展覧会用にグッズとか作ってないっぽいし)。ぐりとぐらのカステラ‥。食べたいじゃないですか(以前レシピのある本を買ったのだけど自分で作れる気がせず手をつけてない。自分で作れよっちゅうハナシか‥)。