片腕マシンガール

血みどろが苦手な友だちと、二度目のマシンガール(一度目の感想→☆)。だってだってわたしだって、血みどろは苦手だもん。苦手なわたしが平気だったから、そんなにグロく、ないんだもん。こわくてひとりじゃ見れないっていうんなら、一緒に見てあげる。しぶる友だちを連れてシネマロサ。
友だちの心配ポイントは、「グロいの苦手」「しかもアメリカ逆輸入。そうとうハードなんじゃ」の2点。わたしとしては、「グロいけど、あえて作り物っぽい質感にしてるから、ヘビーなかんじはしないよ。片脚マシンガール(プラネット・テラー)のほうがキツかった。それにそういうシーンは突然くるわけじゃないから、きたなと思ったら目を閉じてれば大丈夫*1」「アメリカ逆輸入なのは、たまたまアメリカ資本の日本映画プロジェクトのハナシが来ただけみたいだよ。過激すぎて日本じゃダメだ、ってんでアメリカに持って行ったわけではないみたい。アメリカから見る日本ってことで、忍者・ヤクザ・寿司・てんぷら、アホ要素が満載で、ふりきれ感がイイヨ!」。友だちはわたしの説明に納得してくれたのか、しつこさにあきらめただけなのか。あえてその目は見ない方向で*2
(映画・トークショーの感想、長くなったのでたたみます)

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本編上映後に、【井口昇×江口寿史×西村喜廣×デモ田中】、という豪華トークショー*3があった(西村さん・田中さんは当日増えた)。
ロサに向かう道、「江口寿史って今どんなかなあ。一番最後に写真見たのって‥。もう十年以上も前な気がする」「寿五郎の頃?二十年前のが近いんじゃない‥」「今、どんなかなあ」などと話して月日の流れにフルエあがっていたのだけれど。出てきてビックリ。記憶の中より若いんじゃない?なにこれ、なにマジック??痩せたから?むーう‥。
トークショーは、江口さんの理解に井口さんが終始感激といったかんじ。「映画館で観たのは今日がハジメテなんだけど、いやぁもうくだらないねえ!あ、これ誉め言葉ね(江口)」。「映画雑誌でマシンガールの写真を見て、うわあキャッチーでかっこいい!って思って。自分のところにポスターの依頼が来たときも、当然。て思ったんだよね。俺の仕事でしょ!て(江口)」。「うわあ本当ですか?うれしいなあ!江口さんにそう言っていただけると嬉しいです。僕、5年くらいまえかなあ、片腕巨乳て企画をあちこちに持っていったんだけど、全部断られて。‥時代が追いついたってことですかねえー(井口)」。‥‥。片腕巨乳は、駄目だと思う(わたし心の返答)。「天婦羅も、嫁姑バトル企画のなかで使おうと思っていたんだけど、企画自体が流れてしまってー。いつか使いたいってあたためていたんです(井口)」。「でも、ほんと、描いてて楽しかったです。楽しかったから何パターンも描いちゃったっていう(江口)」。
八代みなせさんはどうですか?という問に、「いいですねえ」と即答する江口さん。亜紗美はどうですか?には、「いいですねえ。僕、たいていのコはいいと思ってしまうんです」。穂花はどうですか?には、「いいですねえ。‥僕、最近、年増もいいなあと思いだしたんですよ」。イヤ穂花は年増じゃないですよ‥と言いかける井口さん。あっ僕自身が年増か、と付け足す江口さん。‥このあいだテレ東のバラエティ(アリケン)に出てるとこ見たけど、穂花ってまだ、22・3歳だと思う‥。気絶寸前のわたし。あの役柄が悪いのか‥*4。ちなみに井口さんの一番のお気に入りキャラ(なりたい女の子像)は、ヨシエ(アミアミー!イェイェー)だそうです。
最近気になる女の子(ノージャンル)という質問に、井口さんが「卓球の愛ちゃん」。あの、可愛いんだかオバサン顔だかわからないところ、20年後が想像できる気がするんだけどモシカシテ、みたいなところに注目してしまう、というのがすごいおかしかった。江口さんは、オリンピックを見てバトミントンのコ。スポーツをやってるコはいいよね、みたいな。「そもそも自分が強かったら、こんな作品作らないよね」で盛り上がり。
著作に対して映画化のはなしは来ないんですか?の問に、「来るけど企画の段階で流れちゃう(江口)」「エー、なんで?ぼく、ひばりくんは実写化できると思うんだけどなあ(井口)」、いつかそうなったらすごくいいですね、なんて。なんにしろ井口さんがうれしそうでよかった。
たしかに、「僕たちの世代でかわいい女の子といえば江口さん!(井口)」だもんなあ。女の子トークがメインなのは当然でしょう。それにしても、マシンガールの上映から1ヶ月が経っているせいか、「先ちゃんがゲストだからキット混むよ!」と思ったのに、ソウデモなかった。相変わらずガチなお客さんばかり?もっと広く、特に女の子に観てほしいんだけどなあ。

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帰り道、友だちに、グロはどうだった?ダイジョブだった?と聞いたら、「思ったより平気だったー*5」。おもしろかった?と聞いたら、「まあふつう。実は最近、「片腕日本刀ガール」みたいなの観てさ。そっちのほうがゆるゆるでおもしろかったなー」。なにその日本刀。(フとそういうあやしい日本映画のチラシ見たことを思い出し。) あッあの映画観たのか!さすがだー‥!(友人は、わたしの知らない方面の邦画ファン)
おもしろさを「まあふつう」と言われて、さびしいながらも、まあふつうだろうな。心意気的なものには諸手をあびて拍手だけれど、この映画の世界観、わたしもそんなに好きじゃない。かわいい女の子がここまで怪物的に強くならなきゃいけない世界は好きじゃない(このへんの不満を熱く語っても虚しいので割愛)。まあ前回書き忘れた八代みなせの魅力、可憐な唸り声のことは書かなければ。本気で苦しむ唸り声が可憐(アイドル演技しやがって、という意味ではないです念のため)。必聴と思います。

*1:むかしホラー映画好きの友人と映画を見に行くと、こわいシーンなどで「目をそらすな!」「ちゃんと見ていろ目に焼きつけろ!」とスパルタ教育をうけ、アアあのときはつらかった。ホラー映画好きの友人が、「どうせ豚の血だよ」となぐさめる、その豚の血が、こわかった。←血のりだと思うし

*2:友だち、buku割引の存在を忘れて、窓口でふつうに1800円払おうとしていて驚いた(わたしは前売り券を買うかサービスデーを使うか、極力1800円出して映画見ることを避けるから。←経済上の問題です)。実は見る気満々だったのか、あきらめきっていたのか‥

*3:わはは。豪華と思ったのはわたしだけだったもよう。友だちは、「おっさん祭り‥。ギャルを出せギャルを」と思ったそうな。うひゃー。いくら井口監督の心が乙女でもダメなのね(ダメでしょお‥

*4:あの役は、というかドリルブラには笑わせてもらった(そして血に泣いたが)けど、若い極妻が工藤静香のようになるのはしかたのないことなのだろうか‥。バラエティに出ている素(?)の姿のほうがかなり可愛くって好きと思った

*5:しかし彼女は、わたしが一番グロいと思う寿司シーンのとき、席をはずしていたのであった。あとで、そのシーンの説明をしたら、イヤアァ‥!ってなってた