結婚相談(1965)

ラピュタ阿佐ヶ谷 〜昭和の銀幕に輝くヒロイン 総集篇1(→☆)〜
マッドなブラックコメディ*1 *2。人のわるーいかんじがオモシロカッタ。テンポよく、モンド。不幸すぎて笑ってしまう*3 。快作と思う。特に沢村貞子。不気味すぎてもはやかっこいい。後半は彼女がブラックなことを言うたびに、「待ってました!」のこころ。中平康ってあんまりすごさがわからなかったのだけど、やっぱりすごいのだなあ。
た・だ‥。輝くヒロインである芦川いづみ(可憐に怪演)の、目尻の小じわが少しつらかった。婚期を逃しあせる役だから、あえての役作り、いっそ特殊メイクだと思いたい。‥当時30歳(役とおなじ歳)。今(2008年)の30歳って、もっと若く見えるけど。基礎化粧品や栄養の向上なのかしら。現代人はいろいろなものに感謝しなくてはいけないのかもしれません(へんに神妙)。

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映画のすじとは関係ないけど。ヒロインのお部屋のインテリア(のれん)が、こけし柄だった。ひとりガッツポーズをとるわたし。1965年の女子の部屋には、自然にこけし(柄)があるわけですよ。‥ふと思った。のれん。実は無地だったりして(幻覚‥)。

*1:ちょーおもしろいコメディ映画だーとほくほくしてたら成人映画だった。ああ‥

*2: ポスター文面。「今夜だけ私と結婚して‥‥。狂い咲くおんなの情炎!妖しくも悲しい性を鋭くえぐる異色の問題作!!」←こんなはなしではありません。えらいぞ日活

*3:お金持ちの坊ちゃんの。「幼い頃天狗山(?)で3日ほど行方不明になり、戻ってきたときにはアホの子になっていた」という設定にはプハーと笑ってしまった。笑うところじゃなかった。でもこの坊ちゃんのエピソードはどの場面も神がかりで、映画界の財産と思う←そこまで?