男たちの詩 @東京都写真美術館

友人に誘われて久しぶりに写真美術館で映画。誘われるまでこの作品(→☆)の存在を知らなかったのだけど、中野裕之の映画だからそこそこおもしろいんだろうなあ。料金が一律千円というのも気軽に行けていいな。見終わって、ウン、そこそこおもしろかった。スタイルとメンツは揃っているので、あと一歩でほんとにおもしろくなりそう。映画館でもらったパンフ替わりのフリーペーパー。映画業界に対する憂いや憤り、「ひとりでも多くの人に劇場に来てもらうために、料金を一律千円にした」などと書かれていて、動機は熱く感動的と思った。映画では感動できなかったけれど(そういう映画ではないにしろ、様式先行型か‥と冷めた目でながめるに終わってしまった)、観てよかった。
ちなみに2話目の「スパゲティナポリタン」は女性必見!らしく(ニューハーフとオカマが東北弁で痴話喧嘩する話。ビジュアルがとにかくポップでキュート)。チラシにわざわざ「女性必見」とハンコが押してあった。なぜに?と思ったけれど、実際この日のお客さんは女性が多く(金曜19時からだから?)、この2話でも楽しそうにキャラキャラ笑う声があちこちでもれていた。ふーんなるほど。
さらにちなみに。5話目の「灯台」には、こけし登場。しつこい?でも今でも時折フと、「今こうしている瞬間にも、鳴子ではろくろが回っているのね‥」と思うときあります。日々是こけし。鳴子は遠くなりにけり。