西の魔女が死んだ/JUNO/ジュノ @ギンレイホール

西の魔女が死んだ [DVD]

西の魔女が死んだ [DVD]

なんでオバアチャンはイギリス人なんだろう(魔女がイギリスの名産だからです)、ニッポンのふつうのオバアチャンでいいじゃん(がばいばあちゃんになってしまいます)(なったっていいじゃん)(少女小説にはメルヘン要素が必要なのー) ‥などと多少の憎まれごころを持って鑑賞するも、いやみなく泣けるやさしい映画。(なんともつまらない感想ですみません)
木村祐一、ウマイなー。B級のエロ本が似合うなー。感心!でも木村祐一の演技を見るたびに感心している気がするので、うまい人だってことをすぐに忘れるわたしの脳に特筆事項があるのかも。でもこういう「さりげなくうまい人」って得だな。

::::::::::::::::::::::::

16歳の高校生、ジュノが妊娠することで始まる物語。でもテーマは新しい生命の誕生とかではなく、身近な人びととのつながりと成長。画期的。ジュノを筆頭に、登場人物がいきいき魅力的(サブカル少女ジュノの友だちが、変わり者チアリーダーというのがいいなー。継母との距離もやさしくて好き。父親もさりげなく包容力があって素敵)。爽やかでバランスがよい。音楽もいい。
だがしかし。マーク&ヴァネッサ(ジュノの産む子供の里親になる予定の夫婦。旦那がオタク)サイドに立ってしまい、おおきくうなだれる気持ち。今手元にないもの、それがあればしあわせになるんだ、と夢を見るおとな。とんでもない事態に陥って、自分の足元を見てほんとうに必要なものを知るこども。ああんあん。バカにつける薬はどこに?ヴァネッサ‥。がんばれよ‥(今以上がんばらなあかんなんて!)。マーク(井口昇似)*1にも‥しあわせになってほしいのだけれど‥。ああんあん。

*1:そういえば井口昇のブログにもけっこう泣かされてます。シンパシー感じすぎ