インファナル・アフェア(2002)/インファナル・アフェアII(2003)

〜黄秋生(アンソニー・ウォン)、遊侠一匹 @シネマヴェーラ渋谷

インファナル・アフェア [DVD]

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血が逆流するくらいおもしろかった。うなるほど濃密な100分余り*1黒社会VS黒警察、男社会(組織?)のかっこよさを結晶化させた映画。主役の二人が魅せすぎる。アンディ・ラウは出てきたときからズルそうな顔でいいし、トニー・レオンはもう‥。言うことないよ(骨抜き)。苦渋に満ちた表情とノイローゼみたいな眼つきがこれほどはまる役柄はないのでは。かっこよかった‥*2。脇を固める上司役のふたりも渋さ炸裂でよかったし、ああほんとにかっこいい映画だった。エンディングに流れる歌(アンディ・ラウトニー・レオンのデュエット‥)には違う意味で血が逆流したが。2は1の十数年前の設定なので、ヤン役もラウ役も別の若い俳優さんが演じているのだけれど。若すぎというか線が細すぎて、かっこいいものとして見られない。しかたないので上司役のふたり(エリック・ツァンアンソニー・ウォン)を堪能。うーん、2ではもともとこの2人が主人公なのかというほど活躍していた(かっこよかった)(酷い目にもあっていた)。サム(エリック・ツァン)がタイでちゃっかり家族をつくっているところとか、好きだなー。映画としてキョン(チャップマン・トウ)を可愛がるのはいいけれど、すこし面白がりすぎじゃないかと少し気になった(こういう息抜きをいれないとハードすぎるのもわかるんだけどー‥)。エンディングの歌は気にならなくなったどころかむしろ待ち遠しくなった。

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2本ともすごくおもしろかったので、「3も観に行くぞ!」とチラシのスケジュール表をにらみながら、それにしてもこの特集上映の主人公、黄秋生(アンソニー・ウォン)ってどの人?という根本的な疑問が噴出。チラシの写真はサングラスかけていて顔が見えないので、解説文で推理。【ヒント1) 1961年生まれ】。【ヒント2) イギリス人とのハーフ。濃い顔】。‥‥ハーフといわれて思い浮かぶのはウォンだけれど、どう見てもオジサン(40〜50代)だったから、2002年公開ってことは撮影時ヘタしたら20代でしょ、ありえないので抹殺。でもウォン以外にイギリス人とのハーフっぽい人が見当たらない。早くも捜査難航か。家に帰ってからネットで見てみたら、やっぱりウォンが黄秋生だった。あれで1961年生まれなの?特殊メイク??(ちなみにトニー・レオンは1962年生まれ(父と子みたいだったのに!)、アンディ・ラウが1961年生まれ‥)アンソニー・ウォンの老け方すごくない?なにマジック?罰ゲーム?というかほんとに特殊メイク?(であってくれ)
(気になってほかの映画も見に来るがいい、という作戦?)

*1:テンポが早いというか余韻を持たせずどんどん展開するのではじめは戸惑ったけど

*2:前々から、ファンの気持ちがわかるよな気分でいたのだけれど。いやコレはかっこよかった。そういえばビストロスマップに出たときも見たけれど(←やっぱ好きなのか)、普段はオーラが皆無で三河屋さん(フロムサザエさん)みたいなところもしょぼくてキュンでした。隣にいた金城武に華がありすぎたのか