アクロス・ザ・ユニバース(2007)@早稲田松竹

ビートルズの歌(カバー)を使ったミュージカル映画」と聞いた瞬間、それはズルいと思ってしまった。だってそんなの。悪くなりようがないというか、ある程度の感動は約束されたというか、いきなりサントラ欲しいもの。それでロードショー時は観なかったのだけれど、わたしの100倍くらいビートルズを尊敬してそうなアベさんが「あれ観た?よかったよねえ!」とMCで無邪気に言っていたのでおおいに反省。性根をいれかえて鑑賞。

ふつうにおもしろかった。何箇所か、台詞の引用がわかってフーンと思った*1。おおむねおもしろい映像でたのしめた(たのしいシーンではないけれど、やっぱり苺‥!)。サイケデリックの解釈は好きなかんじじゃなく残念。裸体のポーズがちょっとえげつなくて肉体派と思った(ブロードウェイミュージカルの片鱗を見た気がした)。多少気になるものがあっても、大音響でビートルズカバーがかかると、たとえどんなにベタな展開でも感動の渦にのまれてしまうので、やはりビートルズは偉大だと思った*2

*1:わたしが気付けた箇所は特に気の利いた使い方をされてなかった

*2:観る前の予想と変わらん。性根はいれかえられなかった模様