ミツバチのささやき(1973) @ユーロスペース
〜ビクトル・エリセ ニュープリント上映〜
- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2000/06/30
- メディア: DVD
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アナ・トレントの、黒く濡れたつぶらな瞳から見た世界、長い睫毛が影を落とす世界は、光と闇と、熱で出来ている。白い寝巻き、フランケンシュタイン、毒キノコの裏側のひだの黒さからも出来ている。映画を観ているあいだは、うっとり息を詰め、ほうけていたのだけれど。観終わって帰り道、映画を反芻していたら涙がこみあげてきて困った。感極まりすぎ。でも、映画ってすごいな。こんな世界を作っちゃうんだもの。これ、作り物の世界だって知ってた?作り上げて、フィルムに残しちゃうんだよ。映画ってすごい*2。*3
*1:ちなみに1回目は93年「マルメロの陽光」公開記念、2回目は97年「テシス 次に私が殺される [DVD]」公開記念ロードショー。‥アナ、テシスの後、映画に出てないのかしら。テシスでのアナも、美しかったのに(映画もおもしろかったし!スペインにもおたくっているのねーと親近感持ったし(持つな)←と思ったら、主役ではないけれど出ているみたい。アマゾンでもうひとつひっかかってきた
*2:やばい涙がでてきてしまう。イタすぎる、至急違うこと、なるべくくだらないことを考えなくちゃ。そう思って頭に浮かんだのはふんどし。いや、井口監督じゃなくて、デコさんが、「マイブームはふんどし」っておっしゃってたから、つい。デコさんが、「ワコールからも女性用ふんどしが出てるのよ。流行ってるんだからぁ」とおっしゃっていて衝撃を受けたのだけど、ワコール、ウンナナから出てるのね。ウンナナなら納得というか、‥衝撃度は低いな。トリンプからレースをふんだんに使ったふんどしを出してもらいたいものだ。←買わんけど。ちなみにデコさんはきっと、オーガニックコットンとかで手作りされているのだと思います念のため(ん。ていうかオーガニックコットンがいいっていうはなし?)(参考:ウンナナクールのふんどし:→ななふん)
*3:余談。帰り道、「今日は飲み会だから遅くなる」と言っていたKからメール(もう帰って来たよー)が来て、ああ、今日、「ミツバチ」にしてよかった。と思いました。「ミツバチ」は今週見逃してもレイトショー上映があるので、けっこう直前まで、パトスの「さそり」とヴェーラの「黒木太郎」もまじえ迷っていたのだけど、さそりや黒木太郎を観ていたら、メールもらっても映画中で気付けなかったし、帰りも遅くなっちゃうし、なにより、「ごめーん、さそり観てたのー」では、なんか、あまりにも強そうではないですか。ミツバチ万歳