映画のポケット

ゆかぞうさんの晴れ舞台を拝むべく、「映画のポケット@気流舎」におじゃましました。今回のトークテーマは「映画における『家』」。なんつう幅広い‥。どんなトークになるのかなーと思ったら*1、ゆかぞうさんはやはり大好きなジュリ一をからませてきたので、「さすが」と目頭が熱くなりました。特に印象深かったのは、ゆかぞうさんの新宿論と、鈴木さんおすすめのソビエトヌーベルヴァーグ(「私は二十歳」)。「私は二十歳」、ぜひ観てみたいと思うものの、2〜3年に数回の割合でフィルムセンターで上映する(だけ)って‥。(詳しくは鈴木並木さんのブログ経由でミクシィのコミュをごらんくださいまし(→☆))
映画好きの方に囲まれて*2、「自分には映画の知識が足りない」とか、「ものごとを理路整然と説明する能力が足りない」とか、ようするに知性が足りないことを再認識。いつかわたしも理路整然と映画論を展開したいものだ(無理)。でもあれこれお話をうかがい楽しかった。昔映画好きの集いに参加したものの、すべてが漠然としていて途方に暮れたのとは大違いで*3、好きなジャンル・興味の対象の近い人たちの集まりだったので、あれこれ効率的と感心した。これは参加するまえに、ネットなどで趣味のはばとか人となりがなんとなくわかるからだろうなあ。世の中便利になっているなあ。
しかし二日連続で下北沢にでかけたのに、日記にシャレオツ感が皆無なのはどうしたことだ(あぶらあせ)。

*1:ちなみにわたしがまっさきに思いついたのは「ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]」。家族にしばられた主人公が、母の弔いに家を燃やしたり、家を持たない少女に恋したり、家、てんこもりなのに、王道すぎるのか誰も口にも出さんかった

*2:あがた好きの方に囲まれて、「ここはあがたのポケット?」と錯覚したひとときも。うれしい錯覚でした

*3:それはもう、十年以上前、まだ、インターネットが普及する前のことです。友人が好奇心から参加した映画サークルに、「宅八郎によく似た男」がいると言うのだけれど。この子は性格のよさはさておき、とにかくつめが甘いので、「たぶん、それ、宅八郎に似てない。髪型がオカッパで痩せ型ってだけだろうよ」と、そのように忠告したところ、「ちがうもん!そっくりだもん」と言い張り、そんなに言うなら現場検証に行くよ、って流れでわたしも参加しました。さて、その男は、わたしの予想どおり、宅八郎には似ても似つかない、ただのオカッパ・痩せ型の男で、「ほぉら、似てない‥」と勝ち誇ったのもつかのま、友人は、「なんで?そっくりじゃない?」と一歩も譲らず、平行線。予想外。世間一般では宅八郎については、記号程度の認識しかなく、また、それで充分なのだと痛感させられました(映画サークルの思い出:第1部完)