カルティエ クリエイション @東京国立博物館 表慶館

「Story of …」 〜 めぐり逢う美の記憶 〜

日仏交流150周年を記念し、フランスを代表するジュエラー、カルティエが所有する1370点のアーカイヴピースを中心に、276点を展示。監修・デザインの吉岡徳仁氏が、それぞれの宝飾品に秘められたストーリーを演出します。

きらびやかなエレガンスを期待してでかけたら、ダイナミックな力技ばかりを見せられて、唖然*1。きらめきなんてなまやさしいものじゃなくって、びかびかにまぶしい。目がくらむー‥。宝石ってほんとに、あんなにまぶしく光るものなのね。知らなかった。ダイヤってほんとに、あんなにめまぐるしく放つ光の色を変えるのね。ひとつひとつはしゃぎながら見たため、けっこうな時間と体力を消費。だってあんなまぶしいもの見たら‥。うっとりするより動揺する。何故、大枚はたいてこのモチーフをジュエリーに?という蛇やらワニ、爬虫類系の(しかも蛇なんて原寸大?つうぶっとさ)ジュエリーが似合う美女がメキシコには居る。すごいことです。しかしこういう、贅の限りを尽くした工芸、作る人は楽しいだろうなあ*2。こういうふうに豪気にお金を使ってこそ、真のお金持ちね‥(感謝と畏怖の念)。
ミーハーなもので、コクトーのアカデミー会員の剣(1955)を見られたのが一番の収穫。だって大真面目にこんなかわいらしくもスマートな剣。金銀宝石象牙を使って作るだなんて。いいなあ素敵だなあ。これは拝むべき。表慶館の、1階から 3階 2階*3までみっちり空間を活かして展示を楽しめるのもよかった。暗い部屋からまばゆい光の部屋へ放り出されるかんじもよかった。いろいろ贅沢で非日常。別世界すぎてあっけらかんと日常に戻れるのもいいな。

*1:インドやエジプトをモチーフにしたものが多数。キメラってなに?怪獣?オリエンタリズム炸裂。ビリケンまで居たよ‥

*2:しかしあまりに別世界すぎて、「もらえるとしたらどれもらう?」ってやっても、「どれもいらない‥」てなってまった。友達には怒られたけど(実際所有すると考えると、ただ見るのとは違う角度から見る発見があるのだそう)、重そうだし。あ、でもチャーム類はよろこんでいただきたい

*3:最後のほう、閉館時間がせまってきて、「ああ!終わりかと思ったらまだ見る部屋がある!ああ!ここにも!」とあわててしまい、とてもたくさん部屋があった気がしていたけれど、2階までしかなかったそうです。横にたくさん部屋があったのか