幕末太陽傳(1957)@早稲田松竹
〜早稲田松竹クラシックス vol.34 川島雄三監督特集〜
前回この映画を観たとき、「なんっておもしろい映画なんだ、もう一回観たい!また観たい」、映画が終わったとたんにそう考えたのを思い出した。なぜなら今日もそう思ったから。映画監督が映画を作るのは、自分の理想の世界を人生を暗闇に浮かび上がらせるためじゃないかしらん、なんてたまに思うのだけど、出たよ理想の世界。不吉にすすけつつ、バイタリティと愛嬌のある世界。ああもうDVD買おうかしら。(と前に観たときも思った。今度こそ買うか。あのおかしな給付金で)*1
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2005/10/07
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いくつかの落語をベースにしているのだけれど、物語らしい物語はなく、ただ登場人物の人生があるだけ、みたいなところが好き。大好き。登場人物がほんとにいきいき生きているのが愛しすぎる。うれしすぎる(もはやありがたすぎる)。左幸子のまるで化け猫のような美人顔。イイナア。笑ってしまう。フランキー堺のデコっぱちぶり、調子のよさときたら、もうもうもう。ほんとに気持ちよく見蕩れてしまう。もう後半はあきらめて、ばかみたいにうっとりと、この映画の世界に浸ってにやにやほうけた*2。たのしかったナァ。ああまた観たい*3。