四畳半襖の裏張り(1973)

神代辰巳レトロスペクティブ @シネマヴェーラ渋谷

四畳半襖の裏張り [DVD]

四畳半襖の裏張り [DVD]

日活/72分/カラー
舞台は大正七年、東京の花町のとある料亭。米騒動、ロシア三月革命、シベリア出兵といった歴史の大きな流れを背景に、芸者と男たちの色模様が描かれる。その年の各映画賞を賑わせた、にっかつロマンポルノ初期を代表する傑作。原作は、文豪永井荷風の作とされる幻の猥本。(シネマヴェーラ通信)

出てくる女優さんたちが皆美しく(かなしくも)艶っぽく、衣装もあでやかで眼福。(宮下順子は色っぽさと同時にどうにもかなわんたくましさが見え隠れして、そこがいいというか、このたくましさが色気のもとかもしれないと気付いた)(丘保奈美の肉付きは、この映画のなかではたくましいというより健気なかんじ)(芹明香のなにかが微妙に足りないかんじ(それが若さか)はキュートでいい)(絵沢萌子の脂ののりかたとぬけかたは、もうこの存在が芸だと思える)(男性陣について書いておきたいことは、特にないですすみません) 湿度の高さがいいなあ。すごく豪華なものを見せてもらった気がした。