風景inJAPAN:ポスト・モダン展

当日はたくさんの方に足を運んでいただき、ありがとうございました。たのしんでいただけましたでしょうか。
実のところ、あまりにあわただしくて、実感があまりないのですが。それでも途中2度ほど、「今!!どうしょうもなくたのしい!」と覚醒レベルのたのしさにおそわれました。
なんてつい誇らしげに書いちゃったけど、実のところ、わたしは展示に関してはほとんどなにもしていません。お手伝いだけです。でも(だから?)、とてもたのしかったです。

::::

展示会用のブログと重複しますが、こちらにも写真や覚書を。
【インテリアとしての郵便趣味】

窓に風景印を貼っておでむかえ。

風景印で作ったのれん。

新発売のチラシをモビールに。
どれも意外とスタイリッシュ(本気)。

【初日カバー】

壁一面の初日カバー。圧巻‥。

【(主に会長の)郵便コレクション】


会長の郵便コレクションに、度肝をぬかれた方も多いのでは(写真はほんの一部です。この5倍はありました)*1。実はあのコレクション量にいちばん圧倒されていたのは、会長本人。
「バカじゃないのわたし。なんでこんなにあるのー(泣)」。準備段階ではあまりの量に、「ほんとにもうこれっきりにしよう、こんなこと」。かたく心に誓ったとか。
「郵便は卒業‥。ものを集めるのはもうしない。これからはロハスな人になる。クウネルみたいな。物欲は捨てるの!」。
たぶんクウネルの人って、けっこう物欲すごいっすよ。偏見まじりのわたし(だってマガジンハウスだもの。みつを)。
「えー、でもクウネル、素敵じゃない?」。
たしかにクウネルを、悪く言う人はいなさそうですね、とイラスト係のKさん(彼女の地に足ついた発言は、かなりわたしのツボ)。
「いいよぉ、クウネル。麻の服着て、拾った流木をながめて過ごすの。もう、ものは買わないの‥」。
‥なにか誤解があるような。会長、クウネルのこと、よく知らないんじゃないですか?
「ウン、知らない。だめ?」。
だめじゃないけどー‥。ぐだぐだ言っていたら、
「じゃあ、戒名のこと考える。乙女結婚式、乙女子育てときたら、次は乙女葬しかないもんね」。
会長‥!引退は死と同義語なんすか!それだったら思いっきりクウネルしてください!(懇願)
(ちなみに会長は遺影は針すなおにお願いしたいんだそう。わたしは針すなおはいやだな‥。容赦なく描かれそうで、おちおち死んでもいられなさそう)

【おもしろ封筒コーナー】

ポストにあれが入っていたときの衝撃は忘れられません。

【切手展示】

ちよみ‥。幼く見えて、ドリフ世代か。

【イラストコーナー】

奥の部屋には漫画原画も。郵便少女漫画「あの日あのとき」、まさかの展開に泣きそうになったよ‥(「結局泣いてないんですね」と確認されたけど)。

【写真とお手紙コーナー】

ペタンプ帖オールキャスト。うーむ、豪華!

カメラ担当のCちゃんのおばあちゃんが、幼いCちゃんに宛てた手紙の数々。Cちゃんのコーナーは、乙女純度高かったです。

【スタンプぺたぺたコーナー】

「風景inJAPAN」のバックナンバーまで!

【お菓子ばんざい】




しかもどれも本気で美味しかったという‥。ほんとにありがとうございました。

【物販コーナー】

::::


マッチにマトリョーシカこけしなどの乙女アイテム。ストックブック(カバー)や漫画やレターセットや絵葉書など郵便アイテム。神さま!オリジナルソングもあったんです。しかもいい歌なんです!

販売した切手について、会長は、「額面で買ったものを額面で売るだけで、誰も得をしないっていうか。切手市場に来れる人は切手市場で買えばいいじゃん、ていうはなしなんだよね」とクールに語っていましたが。
でもじゃあ実際切手市場でそうしよう、となったら、すごい労力が必要なんですよ。
切手市場ってごちゃごちゃ入り組んでいて、一見しただけではどこが額面ゾーンなのかわからないし、額面売りの中からバラ売りのお店を探すのも難しいし、なにより欲しい種類だけをセレクトする手間が!考えたら気が遠くなります。
今回会長が、この偉業をクールにやってのけられたのは、切手市場に長年通って、お店の方と信頼関係を築いたことの賜物だと思います。
テーマごとに集められた切手たちのあでやかさったら!販売ゾーンも展示になっていたんだと、後からしみじみ思いました(遅い)(写真撮ってないし)。
今、この文章を打ちながら、「ああ‥。もっと切手買っておけばよかった」と反省されてなりません。協会員に切手を買うことは許されなかったので(理由:あなたたちは切手市場で買いなさい。スパルタ‥)、展覧会後、残った切手を少し買わせてもらうだけだったのですが、すでに2年ぶんくらいの切手を見たあとだったのと、おめあての切手は完売してたりして(売れ筋だった「こけしシリーズ」は1時間ちょっとで完売)、購買意欲がぼんやりしてたのです。
買った(買えた)のは、「汽車セット」「一寸法師」「花嫁さん」。今思えば「ナンバーくんセット」(たぶんすでに一式持ってるので買わなかったのだけど、プレゼント用に買えばよかった)も「魚介セット」もプレゼント用にもひとつ「汽車セット」も買えばよかった‥!ギリギリ‥(歯ぎしり)。

それで、わたし気になったのは、会長はしきりに「仕入れ値で売らないとおてんとうさまにもうしわけない」と言っていたのだけど(おてんとさまとは言ってない)、仕入れ値で買った切手を、お店で買ったビニール袋(またはセット用紙ケース)に詰めているのだから、つまり額面で売ったら、ビニール袋の代金、損して原価割れしてるんじゃないでしょうか。もうけはいらないにしても手間賃とか、買い付けにいった交通費、その他もろもろだって‥。思い出はプライスレスってことなのかしらん。

ペタンプ帖。これ、わたしにとっては乙美の卒業証書です。

一年次の謝恩会、三年次の最終授業(わたしにとって実質最終回授業)に出席できなかったため、乙美に対してはどうにも中退感がぬぐえなかったのだけど、これでもう思い残すことはありません。
乙美に通ってよかったなあ、この場所に日記書いててよかったなあ、素敵なひとにたくさん会えたもの。その集大成が今日でした。

*1:「何人分のコレクションなんですか?この協会は、会員は何人いて、ふだんどんな活動をしてるんですか?」という質問いただきました