地下鉄のザジ(1959) @新宿武蔵野館

スクリーンで観るの、うんとうんと久しぶり*1

PARIS!凱旋門に、エッフェル塔。カフェオレに、クロワッサン…。お愉しみはいろいろあれど、田舎からやってきた少女ザジの一番の目的はMETRO!地下鉄に乗ることでした。しかし残念なことに、地下鉄はストの真っ最中。仕方なくパリ見物に出かけたザジの行く先々では、奇妙珍妙な大人たちが現れて、ハチャメチャな騒動が巻き起こります。・・・現代フランス文学で最も前衛的な作家、レーモン・クノーの小説を、ルイ・マル監督が、ユーモアと皮肉たっぷりに描くスプラスティックな傑作。
オレンジのセーターと短い前髪がトレードマークの女の子・ザジを演じたカトリーヌ・ドモンジョは、本作で伝説の名子役となりました。作品生誕50年をお祝いして、【完全修復ニュープリント版】でふたたびザジがスクリーンに甦ります!(→HP

やっぱりたのしいー。知ってはいたけどたのしい!
そして破茶滅茶!知ってはいたけど破茶滅茶!知ってる以上に破茶滅茶。爽快ねえ、しつこいねえ。あきれるほどに自由ねえ。
ああほんと、映画はここまで自由になれるのだ、という映画。ルイ・マル天才。
ニュープリントらしく、細部がくっきりして、さらに新しくなったザジ(完全修復は伊達じゃない)。まったく時代はいつまでたってもザジに追いつけない。するんとかわされて憎らしい笑顔で笑われてしまう。えーい言葉なんてケツ食らえ。ニュープリント版のDVD買おうかな‥(ビデオしか持ってないから。ビデオっていつまで見れるンだろ‥)。

地下鉄のザジ【HDニューマスター版】 [DVD]

地下鉄のザジ【HDニューマスター版】 [DVD]

*1:手帳を見返したら、前回観たの91年だった。けけけ。なにかの特集上映で、渋谷のパルコで。スケジュール表を読み間違えて、「リトル・リチャード・ストーリー」という黒人歌手のサクセス映画を観てしまったことも、今ではよい思い出です(途中まで「併映があるの知らなかった‥」「いつ終わるのかな」と100分観てしまったことも。よい思い出です)