ジャーマン+雨(2006)/ウルトラミラクルラブストーリー(2009) @早稲田松竹

横浜聡子監督特集(→☆

ジャーマン+雨 [DVD]

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二度目の「ジャーマン+雨」。記憶のなか(→☆)よりおもしろかった。このおもしろさはなんだろう?あざやかな色彩とナレーションがめまいと鳥肌とトリップ感を呼ぶ落書きの場面が印象的で(このよろこびはほんとなんなのだろう)、ついつい「詩的」と言いそうになるけれど。そんな形式化したものではなく、「言語的」というか、いっそ「ウォーター!!」というか。原始的なよろこびに満ちた存在論。うれしくなっちゃう。

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ウルトラミラクルラブストーリー [DVD]

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前回(→☆)は「??!!」だったラストシーン。「ジャーマン+雨」のあとに見たら、おおいに腑に落ちた(まず、「ウルトラ〜」に物語・伏線、いろいろみっちりつまっているのに驚いて。そのぶん、原始的なよろこび度が薄まっていることにちょっぴりさびしくなって。だのでラスト!おお。膝を叩くいきおい)。まさに「そりゃそうだ」。
イイナア。にんまり。はみだしてこその横浜映画ってことで。ああこの映画、Kにも観せたかった‥*1。たぶん「ずるいねこれ!」って喜ぶと思うんだけど、もしかしたら「なんじゃこれ!」って怒ったかも。どっちだったのかなー。

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ジャーマン+雨」も「ウルトラ〜」も、ロードショー時のユーロスペースより、今日の早稲田松竹のほうが広いんだよ。びっくりかつ快適。大きなスクリーンていいなあ(「ジャーマン」が記憶のなかよりすごかったのは、おおきなスクリーン効果かも)。
なんか、もう。早稲田松竹があればよくない?なんて思ってしまいそうな今日この頃。(でも来週から始まるビクトル・エリセの二本立ては、豪華すぎて罪作り、罰当たりだと思う。署名集めて反対運動したいくらいよ。上映するからには観に行くけれども)

*1:1日に一緒に観るつもりだったけれど急に時間が合わなくなり断念(→「パイレーツロック」に変更するも乗っていた電車が1時間停まりこれまた時間が合わなくなり→「母なる証明」になった。→2人してどんより)