殿方ご免遊ばせ(1957) @新宿武蔵野館

ブリジット・バルドー生誕祭(→☆)】

殿方ご免遊ばせ HDニューマスター版 [DVD]

殿方ご免遊ばせ HDニューマスター版 [DVD]


女優の魅力で世界はどこまで輝くか?そんな命題に挑戦した、他愛なくもゴージャスなラブコメ(他愛なさすぎて昔観てるのにラストシーン以外ほぼなにも覚えてなかった)。特にエスプリはなし!(でもBBの存在がエスプリかな?)BBが綺麗でまぶしくていい映画だった。
髪をアップにしてグレンチェックのコートを羽織った姿が、グラマラスと禁欲のバランスが絶妙で素敵と思ったけれど(コートの第2ボタンくらいまで開いているのだけど開けた胸元に洋服が見えない)、これ、ひとつ間違えたら、変態なので。真似はしない方向で。
(どうでもいいけどバルドー、1957年に23歳っていうことは若尾文子と同じ歳くらい?と思ったら1歳違いだった(若尾文子のほうが1つ年上)。うーん?フランスの1957年と日本の1957年がいまひとつ頭のなかでつながらない‥)

:

新宿武蔵野館の一画でひっそり開催されている「映画イラストの巨匠・野口久光ポスター展」が見応えあってたのしかった。

野口久光 のぐち ひさみつ】
1930年代からのフランス映画黄金時代、日本公開される多くの作品にポスター画を提供したグラフィックデザイナー。フランソワ・トリュフォーが野口氏による「大人は判ってくれない」*1のポスターに感激し、生涯自身の部屋に飾った話は有名!

飾られたポスターたちの、古き佳きスケールの大きさ。映画がものすごい「娯楽」みたいでいいったらないなあ。外国が今よりずっと遠かった時代を想像して(想像しきれないけど)いっしょにときめく。バタくささもお洒落だなあ。ちなみに今回の『殿方ご免遊ばせ』ポスターのコピーもスケールが大きくてかっちょいい。

  
『さァ大変!58年型パリ娘BBの悩ましき放射能にご要心!』
『ご存知BB−‘ベベ’と情熱的に発音してください』

どうやったら情熱的な発音になるの‥。

*1: