モリエール 恋こそ喜劇(2007)/オーケストラ!(2009) @ギンレイホール

モリエール 恋こそ喜劇
  
2007年 フランス映画/監督・脚本:ローラン・ティラール/出演:ロマン・デュリス、ファブリス・ルキー二、リュディヴィーヌ・サニエ
フランスの国立劇団コメディ・フランセーズの祖モリエールは、22歳の時旗揚げ劇団に失敗し、債権者に訴えられ投獄されたが、釈放後忽然と姿を消した‥。謎の空白の数ヶ月を描く、フランス版“恋に落ちたシェイクスピア”。

ロマン・デュリスを観るためにロードショーに行かなくなったのはなぜかしら。今ではギンレイで姿を拝むだけ。自分の怠慢を反省しつつも、この映画を観てもロマン・デュリス熱を再発させるにはいたらず。映画はおもしろかったのだけど。デュリス、カムバック‥*1
この映画で熱が上がったのはリュディヴィーヌ・サニエ*2。軽薄で意地悪な憎たらしいな女の子の役なのにチャーミングでちっともいやじゃない。むしろまぶしいよ‥。そんなこんなでそれぞれのキャラクターがいきいきしていて*3いい映画でした。

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オーケストラ! 
  
2009年 フランス映画/監督:ラデュ・ミヘイレアニュ/出演:アレクセイ・グシュコブ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン
ロシア・ボリショイ交響楽団の清掃員アンドレイは、実は天才指揮者。ある事件で指揮者の座を追われて30年‥。が、清掃中に届いた一枚のFAXで、昔の仲間とオーケストラを結成、パリ公演へ。ユーモラスで逞しいミュージシャンたちが、クラシックの名曲を奏でる感動作!!

つらい歴史を語るときに笑いを忘れないのがいいな。人間の回復力・たくましさを信じているのがいいな。テンポの速さはちょっとびっくりするほどで、もったいぶらないというか、感動的なんだけど押し付けがましくないのがよかった。観客のことも信頼してるのね。登場人物がみんな魅力的で、家でお留守番する肝っ玉奥さんと、商魂たくましいユダヤ人の親子と、愛さずにはいられない単細胞のサーシャ*4が特に好きで、イイナーって観てた。こちらもいい映画でした。
金曜日にいい二本立てを観て。うーんしあわせ!満ち足りた気持ちで家に帰った。

*1:フランス時代劇なのに胸毛だしていたのはファンサービス?ちっともうれしくないんだけど

*2:未だに名前を覚えられない。サニ江‥

*3:典型的ちゃあ典型的なんだけどやりきっている

*4:しかしこんなサーシャも離婚してしまっているので、なにか厄介なものを持っているのでしょう。奥深し