劇場版はらぺこヤマガミくん（2011） ＠銀座シネパトス（3/6）
劇場版はらぺこヤマガミくん（2011）
監督：井口昇くん・西村喜廣くん・塩崎遵くん／脚本：継田淳くん／音楽：福田裕彦くん／ヤマガミくんの声：井口昇くん・イソベくんの声：福井真奈ちゃん・カワカミくんの声：福田裕彦くん・キノシタちゃんの声：水井真希ちゃん・ツチダさんの声：鹿野剛司くん・シミズさん：清水崇くん・パンダーマン：しいなえいひちゃん・ドレイちゃん?：真凛ちゃん・ドレイちゃん?：高城樹衣ちゃん・ドレイちゃん?：桃瀬美咲ちゃん・中年サラリーマン：服部圭亮くん・ナレーション：仲谷明香ちゃん（AKB48）
1970年代、一話分が五分に満たないながら、子供たちの心に強烈なインパクトを残していった特撮ミニ・シリーズが多数存在しました。そんな懐かしくもアナーキーな作品群にリスペクトを捧げつつ、キュートなキャラクターたちがちょっとブラックな活躍を繰り広げる、「新世代のミニ・シリーズ」！
なんだっけー、「着ぐるみ開運ファンタジー」？たしかに昨日見たヤマガミくんのフォルムはかわいかった。あの亜紗美さんが、「いや〜（ん）、かわいい〜‥」とぽーっとなる愛らしさだった。井口映画メイトの友達も、「ヤマガミくんは観たかったのに、１週間しか上映しないなんて」と悔やむほど。ええ、この日も彼女は残業と体調不良を理由に欠席。またしてもひとりで映画館にむかうわたし*1。
昨日の『ゾンビアス』の客席男女比は６：４くらいだったし、かわいい着ぐるみファンタジーだし。まさか女性客がわたしひとりだったとはお釈迦様でも気付きますまい。もうね‥びっくり（男女比25：01）。肩身が狭いのは気のせい？おどおどしながら会場のキノシタちゃんを写真に撮っているとフレンドリーな方が来て、「拝んでおきましょう‥」と言うので一緒に拝んだ。キノシタちゃんは恋愛の神様ということになっているのだ（後日、女性客をとりこむための「完全にあとづけ」だと暴露されていた。たいへん！全然女性客にアピールできてないよ！）。フレンドリーな人がいてほんとに安心しました*2。
この日は舞台挨拶付きだったのだけど、井口監督と西村監督はいつのまにかふたりの正装となったふんどしで登場。は。こんなことだから女性が寄り付かないのでは‥。記憶のなかともだちとの会話がフラッシュバック。「リコさんが絶賛していたのが気になって、井口監督の画像検索をしてみたんです」。あらっ‥（動揺）‥どうでした？かわいらしさ伝わりました？「‥ふんどしでした‥」。（ぐっと言葉に詰まりながら、つとめて平静に） ああ、ふんどし。で、どうでした？「だから‥。ふんどしでしたってば‥」。ああ、そうなのか。ふんどしというのはもうそこで終了なんだ。男と女のあいだにある川が流れてしまうのね？そんな思い出のふんどし‥・む‥。たしかにふんどしだと、カメラを向けにくい。向けにくいんだよ、ふんどしは。意外（でもないか）な発見、ビターだわ。でも、３月初旬、この寒い夜にふんどし。この男気をどうして否定できましょう。 「僕ら最近不仲なんですよ。井口さん、ゆうばりでは大人気だったじゃないですか‥」井口監督にからむ西村監督の図（塩崎監督は急遽？欠席。１週間・７日の上映のうち３日に舞台挨拶があるのだから仕方がないでしょう。ていうか塩崎監督はがいたらふんどしだったのかしら‥）。
ふんどしに続いて、かわいい半ノコ写真を（解説しよう！水井さんはキノシタちゃんの声だけでなく、着ぐるみのなかのひととしても活躍しているのだ。なぜそこまで‥、まあいい。そんなわけでキノシタちゃんに入るのはお手のものだけれど、顔が出るこの状態はかなりてれくさいらしい）。この日の舞台挨拶には、キノシタちゃんの生歌披露もあったの。エンディングテーマの「キノコとパンジー」。作詞井口昇のこの歌は、なかなかどうしてかわいい歌で、「あんまりお歌は得意じゃないけど、一生懸命歌います」的歌唱がめっちゃ古きよきアイドルソング。乙女歌謡認定だよ、いいもの見たよ。そういえば計25回耳にすることになるオープニングソングも、のんきなわりに、耳について離れないおそろしさ。細部のクオリティほんとたかしです。そこにきて25話分大画面でヤマガミくんを観るって！たーのしーい（クラクラ）。ヤマガミくんのまるっちくて愛らしい姿、イソベくんの常識人なところ、キノシタちゃんの悪女なふるまい。井口監督の地に足つきつつキノシタちゃんへの畏れっぷり、西村監督の平和台でのバイオレンスっぷり、塩崎監督の片思いっぷり。クラクラしながら満喫しました。おもしろかった！この後ＤＶＤも買っちゃったんだよ（まだ観てないけど。「ウレロ☆未確認少女」のＤＶＤが観終わらないんだもん‥）。
わたしは女だからか、キノシタちゃんが活躍するとうれしいのです。たとえどんなに悪女でも。
