ゾンビアス(2011) @シネマート新宿(3/5)

ゾンビアス(2011)
  
監督:井口昇/原作:久保忠佳/脚本:村田青・継田淳井口昇/音楽:福田裕彦/出演:中村有沙・菅野麻由・護あさな・優希・ダニー(ザ50回転ズ)・岸健太郎・亜紗美・デモ田中・島津健太郎/カラー・85分
ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』は墓場から始まり、『バイオハザード』はウィルスから始まった。そして、『ゾンビアス』は便所から始まる‥ 

そう、「ゾンビアス」とは、「ゾンビ」+「アス」。それは便所から始まる−って、いきなりハードル高くないですか。いつもいっしょに井口映画を観に行く友達も、「今回はパス」と見送ったさ*1。心細いな、でも行くんだよ。
どうせだったら楽しいイベントの日に行こう、と「4D上映」にでかけました。しかし4Dってなんなのか。不安だわ‥。「くさかったり、不快な思いを与えるものではありません。大人の節度あるイベントです」。そ、そりゃあそうでしょう。余計こわいよ。なにがあるのかわからないので、座席指定は通路側ではなく、真ん中あたりで。このほうが映画も観やすいし、イイヨネ‥。期待と不安のマーブル模様を、ゾンビ映画っぽいドキドキだと自分に言い聞かせ。上映のまえに、4Dについての説明がありー、上映中ゾンビ*2が暴れるシーンになったらゾンビ役の方々が客席に乱入。観客を怯えさせるという趣向だそう。ちなみにゾンビ役は、井口監督・亜紗美さん・デモ田中*3(デモ田中はお酒を飲んで会場したらしく、「ひとり酒くさいというオプションがついて5Dです!」)・福田音楽監督・着ぐるみのヤマガミくんなど。ご、豪華!豪華というか、監督自ら‥? −静かに観たいお客さんは、手でサインを送ってくださいね、そしたらよけていくから−。 む、なかなかしっかりしたシステムがあるのね。安心安心。
今回の上映中、ゾンビの乱入は3回ほど。乱入するときには左右のドアが開き、「わー‥」みたいにやってくるので、不意をつかれて飛び上がるとかはなく、なごやかにキャッキャキャッキャと終了。サービス精神に感動させられるイベントでした。ヤマガミくんが近くに来たときに「こっち来てー」とサインをだしたのですが、あのでかい図体では通路から遠いわたしのところまで来られるはずもなく。でも、「おならぷー」のジェスチャーをしてくれたのでうれしかった。亜紗美さんは劇中のポーズ‥ ブリッジみたいに背中をのけぞらせながら客席を徘徊し、身体能力の高さをみせつけていました。
映画が終わって4Dの反省会では、「反省要素ありました?満足感しかないんだけど(亜紗美さん)」。観客の反応も上々だったので、またどこかで改良したものをやってくれるそうです。ピース。
しまった、映画の感想書くの忘れた。
えーと、とにかく、女優陣のがんばりに胸を打たれました。よくぞやりきった。かなりヒドイ目にあってるんだけど、痛々しくなく好演。まぶしかったです。物語的にもそうなんだけど、少女がトラウマを乗り越えていくという二重構造?みたいで感動的。小学生マインドな世界をキラキラさせた女優陣とその演出がほんとに素晴らしいと思いました。映画の内容的にも、女性に訴える感動てんこもりだと思うので、女の人こそ観ればいいじゃない!と思うんだけど(この日の客席男女比は、6:4くらい?けっこう女の人イタヨ)、そのためにはこの「アス」、すげい、邪魔じゃない?アスがあるからこその照れとかよかったんだけど‥ 邪魔じゃない?ああ、ジレンマ‥。心配していたアス描写は、‥どうだろう‥ゾンビが暴れるときは客席のゾンビに夢中で、画面をあんまり観れなかったから、よくわからないです。上映後15分くらいで退場したひとがいたので、駄目なひとには駄目みたいでした(これだから‥ひとにすすめにくいのよ‥)。

*1:50回転ズを好きなKにも声をかけてみたのですが、「ゾンビとウンチを使っておもしろいと感じなかったらボロカスに責めていい?」と脅迫されて、Kには「ロボゲイシャ」の姉妹愛も通じなかったしな、とあきらめました

*2:正式名称は「ウンデッド」ですケド

*3:デモ田中には敬称をつけないのが礼儀。んなことないのかな?わたしだけ?尊敬はしてます