加茂水族館(山形県鶴岡市)

10月の終わりに、Kと山形県鶴岡市に行きました。そう、憧れの加茂水族館に行くためです。わたしはこう見えてクラゲ好きOLとして取材を受けた過去のある女*1。いつかは行かねばなるまいと思いを募らせていたのです。加茂水族館が2年後に新水族館オープンすることを知り、今がそのときかと。
加茂水族館に入っていきなり「ケセランパセラン」の展示があって不思議なテンションになった。だって水族?

        けさらんぱさらん
 
庄内地方には元禄時代からおしろいを食べる正体不明の物体を天から降って来た宝物として大切にしてきました。けさらんぱさらんを持っていると次のような良い事があると言われています。・衣類が豊富になる ・病気にかからない ・金持ちになる 他人に見せると効果がなくなると言われ門外不出として桐の箱に入れて女性の化粧用のおしろいを少し入れ神棚に上げ大切にしています。庄内地方には38個確認されています。名前の由来は天から降ってくるという意味のテンサラパサラからけさらんぱさらんとなったようです。

やっぱ水族じゃないんじゃん。とか、他人に見せると効果がなくなると言われているものをお上に申告するかしらとか、解説文を読めば読むほどなぞが深まる気がしました。ミステリアスな幕開け。
約束のようにのぞいたアシカショーではアシカがぐずり、「今日はやる気がないようです」で終わっていてびびった。びびりながらも、動物だもの(みつを)。こんな日があるのが自然だよねと納得(するしかない)。
水族館の展示がぼろいところは真剣にぼろく‥。淡水魚コーナーは解説文が手書きだったり、コピー用紙で「注目!」みたいなポップがあったり、「新水族館オープン」て、つまりそういうことなのネと思った。熱帯魚もナポレオンフィッシュチンアナゴも展示されていなくて(売店チンアナゴグッズがあったのでたまたまかも)さびしかった。イカやタコはいてたのしかった。展示のメインは堂々クラゲ。水族館の半分近くがクラゲ展示で−−クラネタリウムはほんとうに素晴らしかった*2。何時間でもいられるし、何時間でもいたいと思った。こんな水族館があって山形の人羨ましいな。ぜひまた行きたい、新水族館にも行きたい。お金貯めなくちゃだな−−。
 

:

この2泊3日の小旅行後、会社の仕事がばかみたいに忙しくなり、煮詰まりそうなときはこのクラゲの記憶でのりきった。また行くんだもん。仕事がんばれるんだもん。

また行くんだもん。ほんとに。

*1:当時Kが部屋でクラゲを飼おうと奮闘していた。わたしはそれを応援していただけなんだけど、クラゲ飼育でお世話になっていたペットショップから話が来て断れなくて。取材時記者の方が、ひたすら「クラゲに癒される都会のOL」像に近づけよう近づけよう、えっ違うの?いい加減空気読んでくださいよといったオーラをはなつので閉口した思い出。お仕事とはいえあの態度はひととしてどうなのか

*2:でも、展示クラゲの種類はギネス級というのは、素人目には同じに見えるクラゲを延々展示するということを他の水族館がしないだけでは。とは思った