2012年の映画ベスト10

2012年観た映画は167本。劇場に行ったのは127回。自分ルール(というか目標)は、「1ヶ月10本(これは、10本は観ようと同時に10本くらいにとどめておけよという戒め込み)うち2本はロードショーもの」。今年ハジメテ観た映画110本が対象になります。では行ってみよー。

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1)あの娘が海辺で踊ってる @ポレポレ東中野(2012 監督:山戸結希)
今年の大収穫。なんとなくの好奇心で劇場に向かった自分を誉めてあげたい。つか誉める。ああもうほんとに革命を見た。
2)にじポレポレ東中野(1988 監督:鈴木卓爾
2012年の新作「ポッポー町の人々」もよかったのだけど、1988年の「にじ」の冒険性ときたら。映画ごっこみたいな遊びが、ほんとうの映画になるときめき。いつ線を越えたのかしら。わくわくくらくら魅了された。
3)カリフォルニア・ドールズ @シアターN(1981 監督:ロバート・アルドリッチ
シアターNの閉館プログラムにしてニュープリントというムネアツ無限大。渋谷の町に吼えました。兎に角高揚。しあわせな高揚。
4)たまもの @キネカ大森(2004 監督:いまおかしんじ
いまおか監督の1995年の「彗星まち」(K'sシネマの「こっぴどい猫背」企画に感謝)も2012年の「百日のセツナ」もよかった。もっと観たいどんどん観たい。
5)苦役列車 @Tジョイ大泉(2012 監督:山下敦弘
おもしろかったの。長い日記も書いたのよ(→☆)。
6)わたしたちの宣戦布告 @ル・シネマ(2011 監督:ヴァレリー・ドンゼッリ)
被写体と物語の距離がスマートで痛快にかっこよかった。音楽もよかった。ちなみに洋画の3つめはメランコリアになるのでベスト10には入れませんでした。
7)桐島、部活やめるってよシネ・リーブル池袋(2012 監督:吉田大八)
タケちゃんに逢いたくて都合4回も劇場に足をはこんでしまった(ちょっとうそ)。登場人物が皆すみずみまでよかった。
8)生きてるものはいないのかユーロスペース(2011 監督:石井岳龍
なんか観ながらすんげえわくわくしたなあ。あれなんのわくわくだったんだろ。
9)ニュータウンの青春ユーロスペース(2011 監督:森岡龍
細部にまで愛の宿るいとしい映画。スナック霊界でバイトしたい(させて)。ニュータウン萌えってあるんだろうな。
10)モバイルハウスの作り方 @ユーロスペース(2011 監督:本田孝義)
映画がおもしろいのか被写体がおもしろいのかはまだ判断ついてない。ダンボールハウスが好きなのでたくさん観られてうれしかった(同時上映が「多摩川文明」だった)。ドキュメンタリーは「死刑執行人」「ニッポンの嘘」もとてもよかったんだけど、「モバイルハウスの作り方」がいちばんいろいろ考えたので。

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次点的なものは「適切な距離」(2011 監督:大江崇充))「この空の花」(2011 監督:大林宣彦)「ホリデイ」(2011 監督:ひらのりょう)などでしょうか。邦画ってたくさん上映されているぶん、おもしろいものの絶対数が多いんじゃないかしら。