ぼくらはあるく ただそれだけだよ

（サン・ジャックへの道を見ていろいろ思ったこと）
ウォーキングが趣味という上司がいる。山歩きもするけど、ふつうに街を、今日はあの道を歩いてみよう、って新宿から銀座とか歩いたりするのだそうだ、夫婦二人で。一緒になって何年も経って、ふだんこれといった会話もなく（でも平和に）暮らしているけど、二人でながいあいだ歩くと、お互いなにか話さずにいられなくなって、あらためて「そんなこと考えていたんだ」なんて発見があって。いいもんだよ、と言っていた。ああそれはほんとに素敵なことだなあ、そんな夫婦になれたらいいな、なんて思った。‥足腰弱めないためにも、ヒンズースクワットしなくちゃな。
そういえば大昔、友達に。「○ちゃんカップルのデートって、クルマで移動してレストランで食事ってかんじ。△ちゃんたちのデートは、ピクニックとかサッカー観戦とか、アウトドアなかんじ。‥×ちゃんたち（←わたしたちのこと）のデートって‥。ただただテクテク歩いてそう」と言われた。いくら若い二人（当時は若かった）にお金が無いっていっても。ただただテクテク歩いてる、それはデートと言えるのか。当時は「わたしそこまで安上がりじゃないわ」て力なく反論したのだけれど、今は、むしろ、テクテク歩くだけでデートとして成立する、それは素敵なことだと思う（この心境の変化がわたしの中の女バブル崩壊だったらどうしよう）。
そんなわたしが好きな「歩く歌」はヴァージンVS（あがた森魚がいたテクノバンド）の「ウィンター・バスストップ」。フィッシュマンズの「ウォーキン」やディープ＆バイツの「手をつないで」やポテトチップスの「（タイトル忘れたよ）」も捨てがたいけど（←後ろのふたつは捨てろという気もするけど捨てられない。いっときライブに通っていたのよ（とおいめ））。

乗物デラックス(紙ジャケット仕様)

あっ紙ジャケ盤が出たばっかりだ‥！これはかなりの名盤（実質ヴァージンＶＳのベスト盤）なので、この機会にどうぞ。「うる星やつら」のエンディングソングも収録されてます☆（←ぜんぜん誘われないセールストーク‥）。