GSブームとわたし

わたしはGSブームに憧れがある。60年代の本家ブームに間に合わなかったことはもちろん、80年代のネオGSブームにも年齢が足りず間に合わず。間に合わないから憧れが募るのか。
だってGSって、少女の夢じゃない?キラキラで人工的にドリーミィで。男くさくない美少年が、薔薇を片手に、君だけに。なんて歌うのよ。失神するほどロマンチック。むしろすすんで失神したい。ああ失神したかった‥。どういう憧れだ。とにかく憧れが、ある。(でもサイケな服装が似合わないので、ストライクな年齢層だったらコンプレックスのかたまりになっていたかも)(60年代なら、似合う似合わないに関係なくサイケの波のなかだっただろうからいいんだろうけど) グループサウンドそのものにはそんなに憧れていなかったので、CDを買って聴く、という行為はしなかった。そんなくすぶった憧れを抱きつづけていたので、この特集上映を知ったときは小躍りしました。もちろん、モンキーダンスで。
初GS映画体験のなか、見たかったのは、ザ・タイガースザ・スパイダース(王道)。タイガースは、だってジュリーの美少年ぶりにうっとりしたいじゃない?スパイダースは、堺正章の若い頃ってアイドルとして成立してたん?(たぶん成立してないと思う)という、下世話な探偵心から。あと、若き日のムッシュかまやつの姿が見たい。あ、それを言ったら岸部一徳(当時はかつみ)が「王子さま」として成立していたのかも気になる‥(わたしの興味はくだらなすぎる)。