植草甚一/マイ・フェイヴァリット・シングス @世田谷文学館

JJのねっしんなファンというわけではない*1のだけれど、かっこいいものを見逃す手はなく。ミーハーなきもちでおでかけ。コラージュや写真の洒脱さにさすが!と見惚れながら、筆マメさ(名刺の裏にメッセージとか、この本あなたの分も買っておきましたよ、とか、交友に対してマメ)と喋りかた(斜にかまえることなく、じつに人の好さそうなしゃべりかたが意外な気がしたけれど、思い返せばエッセイの文体も素直というかまっすぐだ)が心に残った。愛用品だというキラキラした昆虫のブローチやマッチ箱におさめられた切手が、この世はたのしみかた次第、と言っているようで、ごきげんな展覧会だった。
世田谷文学館、前回行った暮らしの手帖展でやけに消耗した思い出があったのだけど、思ったよりこじんまりした空間だった。あの消耗はやはりメッセージ濃度によるものか‥)(落ち葉を踏みしめながら歩くと、美術館日和って気がする。今日は文学館だけど)

*1:エッセイ読んでると、かっこいいナァと羨望するとともに、男って気楽にかっこよくいられていいご身分ねえとやっかみたいきもちになる。自分が男だったらすなおに憧れるンだろうなあ