薔薇族NO.395
ルネさん追悼号ということで、はじめての薔薇族(購入)*1。今まで薔薇族を購入したことがなかったのは、(1)特に興味がなかった (2)生半可な好奇心で聖域を汚すのは失礼かと思って、なのだけど。「内藤ルネ追悼号ということで、はじめて本誌を手にする読者も多いのでは」というような文章が何箇所かあって、薔薇族は、たとえ部外者にであっても、広く読まれることを望んでいるのか‥と驚いた。閉鎖的でないのね。そういえば、好きの反対は無関心、という言葉があるなあ。すべての偏見は無知から生まれるっていうし‥。よくわからないけどルネさんが世界を広げてくれたのかな‥。感慨深い。
薔薇族としての追悼特集なので、そっち方面が主なので(といっても自伝からの引用もけっこうあるし、お人柄がしのばれる素敵な追悼特集)*2、なんというかけっこうダークサイドぽい記事もある。でもこの話を語るときも口調はあの明るくウフ!というかんじなのだろうなあ‥。おもてうらではなく、メビウスの輪みたいに、どこもおもてみたいなイメージ。ルネさんの明るいお人柄はただ天性のものではなく、悩み苦しんだ時代を笑い飛ばすためのものなんだろうなあ。乙女であり男気にあふれていたルネさんは、やっぱりかわいくてりりしい、素敵な人だ(お手紙の宛名の書き方とか切手の貼り方とか、プライベートになればなるほど素敵な人だ)。