山本武夫展〜美人画と舞台美術〜 @目黒区美術館

目黒川のお花見をかねて、目黒区美術館へ。今日もいただきものの招待券で生きてます。えへ。
山本武夫という人のことはまったく知らなかったのですが。舞台美術・美人画・装丁や挿絵、資生堂でのデザインなど幅広く手がけた人らしく(→☆)。やけにバラエティに富んだ展示は見ごたえあり。歌舞伎の舞台美術は背景や衣装(着物)のデザインなどあり眼福。母(歌舞伎好き)が見たらさぞ喜んだだろうなあ、とか思いつつ*1。同じ演目の舞台背景が、すこしづつモデルチェンジしていて興味深い。舞台上ではドメスティックにさえ見える華々しい色使いも、絵のときは上品なものなのねえ。シャープな線がひゅっひゅっときもちいい。この人は、

日本の伝統的な美人画を現代的な国際感覚を取り込んで華やかに描き、江戸情緒を引き継ぎながらも、明るく親しみやすい独自の世界を創り上げた

とあるように、和的なものの創作にとどまらず、資生堂でグラフィカルなお仕事をされていたようで、その展示も素敵でした。香水の瓶とか白粉の缶とか!←画像がないのが残念だけれど、昭和25年?くらいの白粉缶のデザイン(たまご色にチロリアン刺繍のような模様)がおそろしいキュートさ。上質にかわいい。復刻しないかなあ。お化粧品、これくらい可愛かったら夢がふくらむよねえ。かわいいの歴史を見た。ああ化粧品とかお菓子箱の美術館、出来るね将来。

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目黒に来たからにはウェストでお茶よね、てウェストに行ったら、「4月1日より全席禁煙」ってなっていて、うなる。またKと入れる喫茶店が減っていた‥(そいえば昨日らんぶるも全席禁煙てなっていてかなしかった。らんぶるなんてあんなに広いのにだよ?世知辛い世の中だわ。うなるわー‥)。

*1:どうでもいいけれど母の歌舞伎鑑賞って、芸術論とかにまったく触れなくて、娯楽まるだし。なんて非インテリなんでしょうもっと賢いこと言えないのかしらなんて思っていたけど、これがわたしの映画鑑賞とほっとんど同じなんだよねえ‥。最近気付いた。アホの血すじ‥