副都心線とわたし

副都心線の開通に胸をはずませたのも束の間。朝夕の通勤(副都心は使わないけれど、副都心線が乗り入れる路線をふたつ乗り継いでいる)に、早くも大きな乱れが。思いっきり不便な方向にダイヤ改正しとる‥。月曜日(平日ダイヤでは初運行日)、行きも帰りも15分遅れ。当然大混雑。ひどい。上司は飯田橋から氷川台に行くのに1時間半かかったとか(通常18分)。‥歩いたほうが早いんじゃ。おお、わきあがる暗黒心。
今朝の有楽町線もすごい混雑*1だった。もともと混む路線なのに。げんなり。満員の地下鉄のなか、わたしの鼻先に、50代くらい?のおばさまのシニヨンがやってきた。・・・くさい。わら?わらみたいな干草みたいなにおい。髪の毛と干草。つながるようなつながらないような。こういうとき、くさいからいやと思いつつ、なにが・どう・くさいのか、自分なりに追及したくなるのはなぜだろう。おじさんがくさいならいざしらずおばさんがくさい。という不思議もわたしの探究心に火をつけた。クンクン。やっぱりくさい。このシニヨン、ちがう場所にいかないかしら。首の角度をややかえて、こうすると直にはシニヨン臭をかがないでいられる。峠はこえたか。しかし、すると、あらたな刺客(くさいにおい)が。ガーン、これは、体臭か?クラクラ。おばさん!しっかりして!まがりなりとも女性なんだから。あ、でも、体の具合が悪くてお風呂に入れないとか?‥この時間の地下鉄に乗ってるということは勤め人だよね。職場の人はなにも言わないのかしら・言えないのかしら。ここまで近寄らないかぎりはなんともないのかしら。ううう。しかしくさいにおいってなぜだかなつかしい。郷愁というか‥幼少期の記憶をよびおこす(昭和テイスト?)。このにおい‥(記憶のドアを何枚も開ける)。はっ。小動物のにおいだ。ライクアハムスター!(えさのにおい含む) おばさん!おばさんはなんだってハムスターのにおいがするの?
人間だって動物なんだ‥。思いがけない結論にわたしを導く地下鉄の旅。でも今こうして日記に書きながら、「あのおばさんが、ものすごいたくさんの小動物と寝食をともにしているっていう‥可能性もあるわね」という新たな仮説の登場*2に、もうどうしていいのかわかりません。まずい‥。あのおばさんに会うのが、たのしみになっちゃう。

*1:副都心が乗り入れたことで有楽町線の本数が減ったので、混雑して当然。ずっとこのまま混雑するのだろうか‥

*2:ふと脳裏にうかんだ。髪の毛のなかに眠るハムスターの姿が