夏がきて、ぼくら
外出するつもりだったけれど、二度寝から覚めると気力が消えていた。昨日の暑さが脳裏に焼け付き(昨日は浴衣で浅草に行った。暑かった)、今から外に出てゆく自分がイメージできない。負けである。なにに負けたかというと、夏に。暑さに負けた。勝算の少ないことは知っていたけれど、一度負けるとその後の暮らしにひびくので、なるたけ負けたくなかったのに。じっくり読みたかった本が、アマゾンから届いたこともあり。今日は外に出ず、部屋で過ごすことにする。嗚呼‥。
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フラッシュバックしたのは、先日の会社での会話。出不精の先輩・Mさんが、「今年はあんまり暑くないね」と言ったので驚いたわたし。「ええ?今年もしっかり暑いですよ。今日は曇りだからそれほどでもないけど‥。先週の日曜日とか、すっごく暑かったです」。「先週の日曜日?そうだっけ?」「そうですよォ、ひどい暑さでした」「‥先、週の、日曜日‥。なにしてたっけ?わたし、なにしてたんだっけ‥。ああ。ああ、わたし、家から出なかった。だから暑くなかったんだね‥!」「はあ‥」「暑い夏は外に出ないのが一番!(勝ち誇って)」「(なんとなく悔しくなって)Mさん、冬も外に出ないじゃないですか‥」「ん?冬はね、外に出ないんじゃなくて、布団から出ない!(なぜだかさらに勝ち誇って)」。
嗚呼。こういう大人になってはいけないって思っていたのに‥。