ダージリン急行 @ギンレイホール

のんきでふわっと心地よいゆるさ。よかったー。でも好みなだけに、「ここがこうだったら!」と思ってしまうの。贅沢言ってごめんなさい。

白状します。ウェス・アンダーソン、そんなに好きではありません。いや、好きなほうだけど、あのお洒落さが鼻についてしまって。マークジェイコブスデザインの旅行鞄より、インドといったら、カレーでしょう?ベタなことはしたくなかったのかなあ。でもインドでカレーを避けてとおるのは不可能だと思うのだけれど*1、違うのかなあ。「インドを電車で移動する」という設定に胸を踊らせていたけれど、‥電車を降りているときのほうがたのしいなんて、予想外。電車の外観も‥。豪華すぎていやん。と思ったら、映画用にわざわざ装飾しているそうで。それはちょっと違うでしょう。電車愛にお洒落は不要。いや、ウェスのなかに電車愛がないのだろうなあ。
お洒落パワーを違うベクトルに向けたら、きっともっと深みがでるのに。でも、このお洒落さがウェスの持ち味なんだろうなあ。ウェス、1969年生まれ。あと10年くらいしたらお洒落パワーが落ちてくるのかなあ。お洒落パワーが落ちたら、持ち味が消えてトーンダウンするだけなのかなあ。どうなんだろう。パワーは落とさず、生涯現役お洒落人間でとおしてほしい気もするし、‥そんなかんじで観続けていくのかな。お洒落なウェスのこだわるテーマが「家族」と、やけにヒューマンなところ、興味深く愛しいです。
(ちなみにわたしの不満、インドといったらカレーじゃない?とか、電車が可愛くないじゃんよう、という思い、一緒に見ていたKはまったく感じていないそうです。わたしがインドと鉄道ファンに思い入れがあるだけなのか‥)

*1:わたしが体験したツアー旅行は、5日間、3食カレーだった(まじ)(わたし以外は飽きていた)(わたしも少し飽きた)(でもわたしが帰国後ハジメテ食べたのはタイカレー)(なにこのカミングアウト)。貧乏ツアーだったせいかな